彼氏・彼女・友人の航空券をマイルを使って入手する方法

更新日:2021年1月17日

せっかく貯めたマイル、彼氏や彼女、友人と一緒に旅行に行くのに使いたいものですがマイルを貯めるということをしている一般人は実はそれほど多くありません。

以下はネットエイジアのアンケート(2014)の結果です。

ネットエイジアによる特典航空券が取りやすい航空会社のマイレージプログラムとおすすめの予約方法についての調査結果によると、全回答者(1000名)のうち、いずれかの航空会社でマイルを現在貯めている割合は32.2%。。また、いずれかの航空会社でマイルを特典航空券に交換したしたことがある割合は17%、マイルを現在ためている回答者に限ると49.7%と高い割合になった。

というわけで彼氏・彼女・友人と旅行に行きたいと思ってもその人がマイルを貯めていないとマイルを使って一緒に旅行に行くということが出来ません。

そこで太っ腹の人は考えるでしょう、それなら自分が彼氏・彼女・友人の分の航空券までマイルで取得してあげれば旅行に行けるのでは、と。

しかしマイルによる特典航空券の利用は配偶者または２親等以内、に限られています。

では一体どうすればいいでしょう？

正規の方法からグレーな方法までいくつか方法が存在するので紹介します。

いっしょにマイル割を活用

いっしょにマイル割とはANAマイレージクラブ会員ご本人様を含む2～4名のグループ旅行がお得になるサービスのことです。

いっしょにマイル割の適用条件は以下の通りです。

ANAマイレージクラブ会員を含む2名以上4名までのグループで同一便に搭乗し、同一区間を往復する場合に、会員本人(1名のみ)は往復10,000マイル

同行者は往復21,000円～36,000円（一部の路線は15,000円～19,000円）にて利用可能

ANAウェブサイト（PC・スマートフォン）での予約・購入が必要

例えば、東京（羽田・成田）から往復10000マイルで行けるのは【秋田、庄内、仙台、新潟、大島、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪】など距離が近いエリアに限られます。

しかしいっしょにマイル割であればどこでも往復一律1万マイルで行けます。

普通に特典航空券を取得した場合であれば東京-沖縄（那覇）で往復14,000マイル要するところですが、4000マイルもお得になることになります。

同行者の料金は旅割75と呼ばれる75日以上前に予約すると安くなるプランと同等かそれ以下の金額で利用可能です。

マイルをANA SKYコインに変えて利用する

以下のように所有しているANAカードにより還元率が変わってきますが大量に余ったマイルで彼氏・彼女・友人の航空券を取得する上で最もオーソドックスな方法です。

交換マイル数	交換後コイン数
会員ステイタス/ANAカード種類
1～9,999マイル	1～9,999（1倍）
10,000マイル	13,000（1.3倍）	12,000（1.2倍）
20,000マイル	28,000（1.4倍）	26,000（1.3倍）		24,000（1.2倍）
30,000マイル	45,000（1.5倍）	42,000（1.4倍）		36,000（1.2倍）
40,000マイル	64,000（1.6倍）	60,000（1.5倍）		48,000（1.2倍）
50,000マイル～ 200,000マイル	85,000（1.7倍）～ 340,000（1.7倍）	80,000（1.6倍）～ 320,000（1.6倍）	75,000（1.5倍）～ 300,000（1.5倍）	60,000（1.2倍）～ 240,000（1.2倍）

最大で1マイル=1.6 SKYコインの割合で交換可能です。

ただしマイルを特典航空券に換えた際の1マイル最低2円以上となるメリットを享受することができないのが歯がゆいところです。

マイルをEdyに交換して、ANAの航空券をEdyで買う

1マイルは1円(Edy)に交換可能です。

そしてEdyで100円支払うと1マイル貯まります。

しかしSKYコイン同様これではマイルを特典航空券に換えた際の1マイル最低2円以上となるメリットを享受することができないのであまりオススメできる方法ではありません。

※同一年度内（4月1日～翌年3月31日）での提携ポイントへの交換マイル数の累計が30,000マイル（3口）以降の場合、10,000マイル＝5,000円分の電子マネー「楽天Edy」への交換になっています。

マイル交換前のポイントの段階で譲渡する

国内の航空会社ではマイルを譲渡することは難しいですがマイルを譲渡するのではなく、ポイントサイトでポイントを貯め、貯めたポイントを彼氏・彼女に譲渡し直接ANAマイルに変えてもらうのが現状ではベストではないかと思います。

通常、ポイントサイトもマイレージと同じで他人や友人等の第三者へ譲渡は出来ませんがハピタスから.moneyへのポイント交換では「交換」ではなく「ギフト」扱いなため、彼氏・彼女・友人にハピタスのポイントをギフトとしてプレゼントする事が可能です。

実際私自身も一人ではマイルを使い切れないのでこの方法を使っています。

参照：ハピタスでマイルを貯める方法

マイルに換えた後ではやはり正規の方法ではANA SKYコインに換えて航空券を購入するのが一番です。

外資系航空会社のマイルを貯める

ANAと同じスターアライアンス系列であればユナイテッド航空、JALと同じワンワールド系列であればブリティッシュエアーウェイズのマイルを貯めることで他人名義の特典航空券を発行することが出来ます。

特にブリティッシュエアーウェイズのBAマイル(Aviosポイント)はJALマイルよりも少ないマイル数で国内の特典航空券を取得できることから陸マイラーに大人気です。

唯一問題があるとすれば基本的にフライトマイルかクレジットカードのポイント移行でしかマイルを貯めることが出来ない点です。

ANAやJALであればポイントサイトやアフィリエイト、カードの紹介などでもマイルを貯めることが出来ます。

そのため私はクレジットカードで貯めるマイルのほとんどをSPGアメックスで貯まるラグジュアリーホテルの宿泊に使えるスターポイントかブリティッシュエアーウェイズのAviosポイントに変えています。

クレジットカードで貯まったポイントをANAマイルやJALマイルに変えてマイルが余っていていつも家族以外の同伴者の分のチケットはお金を払っているという方は損をしていますのでこれを機に外資系の航空会社のマイルを貯めることも検討してみてください。

(非推奨)彼氏・彼女の名前を特典利用者登録する

公式には認められていませんが実際の所名字が違っても特典利用者登録をすれば彼氏・彼女の特典航空券を発行することは出来てしまいます。(この場合は友人は無理です )

そもそも特典航空券で発行できる名義は二親等以内の親族または配偶者に限るのですが義理の兄弟姉妹は二親等に入ります。

義理の兄弟姉妹は名字が違うことも多いので名字が違うだけで不審に思われることはそこまで多くありません。

実際問題として名字が違う人を登録したからと言って続柄の証明書を求められることはまずありません。

ちなみに最近は同性パートナーもOK、内縁関係もOKとなっていますが特に内縁関係は判断する側も難しいのでは、と思ってしまいます。

内縁関係は以下のことから客観的に判断されるもので証明書などが存在するわけではありません。

同居期間（同棲期間）
家計の一体性（家庭の財布が一緒）
住民票などの公的書類の手続き状況
家族や親戚などから夫婦として扱われている
認知した子どもがいる
結婚式のような明確な婚姻の意思表明がある

航空会社側が判断するにはこの中では住民票位しか使えなそうです。

そうなると「付き合っている」ことと「内縁関係」の線引きが難しく彼氏・彼女の名義で特典利用者登録をした場合でも以前にも増してスルーされていくような気がします。

ただあくまでこういった方法も存在する、というだけで推奨しているわけではありませんのでご了承ください。

結局最後は本人の判断によるので、ある程度リスクを取っても彼氏・彼女の航空券をマイルで取りたいという場合は特典利用者登録をして取得すればいいと思います。(自己責任で宜しくお願いします。)

(非推奨)家族名義の特典航空券を利用する

上記の方法と類似の方法として家族名義の特典航空券を彼氏・彼女・友人に使ってもらう、という方法があり実践している方も一定数いるようですがこちらは悪質度が増します。

確かに国内線であればバレる確率は低いですがこちらはばれたら通常の航空券代金の3倍の料金を請求される・残りのマイルが没収されることもあるとのことです。

他人名義の航空券で搭乗していた場合仮に事故に遭った場合などの保険も下りないと言われています。しかし法律的には搭乗者本人と航空会社の間には運送契約は成立していませんが事故が発生した場合にそれを理由で航空会社が遺族に対する補償を拒否できるかと言うと、過去の判例では保険金の支払いが認められているようです。

なお国際線で他人名義のチケットを発行すると詐欺罪が成立するとして逮捕された例が過去に何件かあります。

こちらは密入国などが絡んでくるので特に厳しい対応となっています。

現実問題として会社で出張に行く予定だった先輩が急に行けなくなったからその先輩の名義のチケットで出張に行ってきて、と言われたという話や家族の一人が急に旅行に行けなくなってしまったけどキャンセルするのがもったいないので友人にチケットを安く売った、と言うような話はそこら辺にごろごろ転がっています。(もちろんどちらもアウトです)