世界的なホテルチェーン店のハイアットグループが提供している会員プログラムが「ワールド・オブ・ハイアット」で、これに入会をすると「ワールド・オブ・ハイアット・ポイント」を貯めることができます。ポイントはハイアットホテルだけでなくグループホテルでも貯めることが可能です。年会費は無料なので気軽に作ることができます。
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントの貯め方
宿泊で貯める
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントは、ハイアットグループホテルの宿泊や食事、スパなどの対象料金1US$あたり5ベースポイントが貯まります。
「ベースポイント」と表記したのは、ヒルトンやマリオットのポイントプログラムと同じように利用率に応じた会員制度があり、ベースポイントに上乗せが付くことになります。この上乗せが宿泊でポイントを貯めていくときに重要になります。
4つの会員ランクでボーナスポイント
ワールド・オブ・ハイアットでは4つの会員ランクがあり、条件を満たすことによってランクがアップします。
会員の条件とボーナスポイントは以下の表のとおりです。
会員ランク名 | 条件 | ボーナスポイント |
メンバー | 入会手続き | ― |
ディスカナバリスト | 対象料金で10泊 or 25,000ベースポイント
or 対象となる会議・イベント3回 |
+10% |
エクスプローリスト | 対象料金で30泊 or 50,000ベースポイント or 対象となる会議・イベント10回 |
+20% |
グローバリスト | 対象料金で60泊 or 10万ベースポイント or 対象となる会議・イベント20回 |
+30% |
会員ランクが上がれば上がるほどボーナスポイントを獲得することができるので、より多くのポイント獲得が可能になります。
さらに会員ランクが上位になるとボーナスポイントを獲得することができるだけでなく、さまざまな特典を獲得することができます。
【会員ランクによる特典例】
会員ランク | 特典 |
メンバー |
|
ディスカバリスト |
|
エクスプロ―リスト |
|
グローバリスト |
|
AVISレンタカーの利用でポイント獲得
ワールド・オブ・ハイアットの会員は、世界各地で展開しているAVISレンタカーの利用でポイントを獲得することができます。
獲得できるポイントはレンタカーの利用1回に付き500ポイントで、ポイント以外にも基本料金から25%の割引が付いているので、海外でAVISレンタカーを利用する機会の多い人は年会費無料の会員になっておくとよいです。
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントを購入
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントは、公式ホームページより購入することが可能です。
ポイントの販売金額は1,000ポイントあたり24US$で、1,000ポイント単位での購入、年間55,000ポイントまで購入することができます。現在のレートで計算すると1ポイントあたり2.6円程度になりますが、このまま購入していたのではお得になりません。
そこで上手に利用したいのがポイントの上乗せです。
ハイアットでは、ポイント購入者に対してボーナスポイントの付与を行っており、セールの期間にもよりますが30%~50%が上乗せされるようになっています。2019年の夏現在行われているキャンペーンでは5,000ポイント以上の購入者であれば40%の上乗せが行われます。40%程度の上乗せが行われれば、1ポイントあたりの単価が2円を下回るようになり、お得になります。
ポイントではなくマイルで貯める
ハイアットのポイントを貯めるときに面白いのが、ハイアットのポイントを貯めるのか、航空会社のマイルにするのかを選択することができるということです。
ポイントの振り分けができるのは、下の表の航空会社です。
日本の航空会社や日本人が多く加盟しているマイレージプログラムも含まれているので、ホテルポイントではなくマイルを貯めたい人にも利用価値があります。
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントを使う
無料宿泊で使う
ポイントの一番簡単な利用方法は、ホテルの無料宿泊で使う方法です。
ハイアットのホテルはグループとホテルランクによって7つのカテゴリーに分けられており、それぞれの部屋で必要なポイントが決まっています。
1泊当たりの必要なポイント数は以下の通りになります。
カテゴリー | スタンダードルーム | クラブルーム | スタンダードスイート | プレミアスイート |
1 | 5,000 | 7,000 | 8,000 | 10,000 |
2 | 8,000 | 12,000 | 13,000 | 16,000 |
3 | 12,000 | 17,000 | 20,000 | 24,000 |
4 | 15,000 | 21,000 | 24,000 | 30,000 |
5 | 20,000 | 27,000 | 32,000 | 40,000 |
6 | 25,000 | 33,000 | 40,000 | 50,000 |
7 | 30,000 | 39,000 | 48,000 | 60,000 |
条件としてスイートの宿泊に関しては3連泊以上が必要になります。さらに無料宿泊で泊まることができないホテルもいくつかあり、日本国内ではアンダース東京とハイアットリージェンシー京都が無料宿泊はできません。
カテゴリー別のホテル名はたくさんのホテルがあるので、一番利用する可能性が高い日本のホテルとアジアの代表的なホテルをカテゴリーに分けると以下の表のようになります。
カテゴリー | ホテル名 |
1 | ハイアット リージェンシー ジョグジャカルタ |
2 | ハイアット リージェンシー 大阪 ハイアット リージェンシー 福岡 |
3 | グランド ハイアット 福岡 ハイアット リージェンシー 東京 ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄 |
4 | ハイアッグランド ハイアット 台北
ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄 |
5 | ハイアット セントリック 銀座 東京 |
6 | グランド ハイアット 東京 ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ |
7 | パーク ハイアット 東京 |
お得な使い方は、通常宿泊の料金が高い割に必要なポイント数が少ないところで、代表的なところを表にすると以下の表のようになります。(スタンダードルーム利用で計算)
ホテル名 | 必要ポイント | 平均料金 | ポイント単価 |
ハイアット リージェンシー 大阪 | 8,000 | 20,000 | 2.5 |
ハイアット リージェンシー 東京 | 12,000 | 32,000 | 2.67 |
グランドハイアット 東京 | 25,000 | 60,000 | 2.4 |
パーク ハイアット 東京 | 30,000 | 70,000 | 2.3 |
1ポイントの価値が2円以上、できれば2.5円に近いところであれば、ポイントを購入して宿泊するという方法を取ってもお得になります。特に「ハイアット リージェンシー 大阪」「ハイアット リージェンシー 東京」はポイント単価の高いホテルになります。
ポイント&現金で支払う
保有しているポイントが少ない場合には、「ポイント&現金」で支払うということも可能です。
基本的な計算の仕方は「必要ポイントの半分」と「宿泊代金の半分」これを合算した分だけ払うという感覚で、日本国内の場合には、ハイアット リージェンシー 大阪とハイアット リージェンシー 福岡が無料宿泊特典の場合には8,000ポイント必要になりますが、半分の4,000ポイントから宿泊することができます。
支払う金額は、宿泊代金(平均が10,000円程度)なので、その半分ということになります。
非常に便利な方法ですが、半分を支払った方がよいのか、ポイント購入をした方が得になるのかは考えてるべきです。
先ほどの大阪の場合には、4,000ポイント分を5,000円になると考えることができるので、今の段階では、「ポイント&現金」で支払った方が得になります。
部屋のアップグレードで利用する
ワールド・オブ・ハイアット・ポイントは、部屋のアップグレードにも使うことができます。
アップグレードに必要なポイントは、ホテルランクに関わらず一律に決められており、以下の表のようになります。
クラブルームへのアップグレード | 3,000ポイント |
スイートへのアップグレード | 6,000ポイント |
プレミアムスイートへのアップグレード | 9,000ポイント |
無料宿泊を取得するよりもアップグレードに利用した方がポイント単価が良いので、お薦めの方法です。
クレジットとして利用する
ハイアットグループのホテルレストランやスパの利用で支払いとして使うことができるクレジットにポイントを交換することもできます。
交換したクレジットは、ルームサービスや送迎サービス、駐車料金の支払いとしても利用できます。
便利なところは、宿泊をした場合といった条件が付いていないので、会食などで少しリッチにホテルでご飯を食べたいといったようなときにも使えます。ポイントの最低交換が2,000ポイントからすることができ、現金払いとクレジットの支払いを併用することも可能です。
交換レートは「2,000ポイント=10US$」からで、5,000ポイント、10,000ポイントといったきりの良い単位で交換可能です。
ただし、交換した時のポイントは1ポイントが1円以下の価値となってしまうので、積極的に利用するべきかというとそこまでではありません。ポイントが余った時に使うという感覚でよいです。
航空会社のマイルにする
ハイアットのポイントは航空会社のマイルに交換することができます。
最低の必要ポイントは5,000ポイントからで約40%(JAL,ANAの場合には2,000マイル)にすることができます。
良いところは、提携している航空会社のマイレージプログラムが多いので、必要なプログラムにポイントを振り分けることができます。
【マイル積算可能な航空会社例】
ANA、JAL、American Airlines、Delta Air Lines、Emirates、Korean Air Lufthansa、Qantas Airways。Singapore Airlines、United Airlinesなど |
レートが決して良いわけではありませんが、いくつもの航空会社に分けることができるのはメリットです。
さらにANAやJALのマイルは通常、購入するということができません。
ハイアットのポイントは購入できるので、ポイントを購入して、ANAやJALマイルに交換も可能です。
まとめ
- ワールド・オブ・ハイアット・ポイントは、ハイアットグループへの宿泊でポイントを貯めることができ、ステータスが上がるとより多くのポイントを貯めることが可能。さらにポイントの購入もできる。
- ハイアットポイントは購入するときの単価が2.5円前後になるので使うときにも2.5円以上の価値になるものを選択するとお得になる。
- 部屋のアップグレードに利用するのが、ポイントの効率が最も良い。また、世界の航空会社のマイルに交換することもできる。
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