南太平洋に浮かぶインドネシアの人気リゾート地「バリ島」
かつては、新婚旅行の行先でも上位に食い込むほどのビーチリゾートで、今でもその人気は衰えていません。
インドネシアの首都ジャカルタからは、飛行機で1時間半ほどのところに位置していますが、青い海と白い砂浜が広がる島として人気があります。
日本人だけでなく、ヨーロッパやアジア各地から人が訪れます。
そんな、インドネシアのバリ島にJALマイルを使っていくことはできるのでしょうか。
また、何マイル必要なのかなどを計算して、解説します。
バリ島への道のり
JALはコードシェアでのみ就航
インドネシアのバリ島にある国際空港は、デンパサール国際空港(ングライ国際空港)です。
日本からの路線を含めて国際線は、ほとんどがこの空港に就航しています。
2019年の夏スケジュールにおいて、日本とデンパサール国際空港を結ぶ直行便は、成田空港発着と関西国際空港発着の2つのみで、どちらも運航会社はガルーダインドネシア航空です。
JALは、成田空港発着の路線でのみコードシェア運航をしています。
コードシェア運航便は、JAL便名で予約をすればJALマイルを貯めることはできますが、JALマイルを利用して特典航空券を発券することはできません。
また、ガルーダインドネシア航空は、スカイチームという航空連合に所属しており、JALが所属しているワンワールドとはグループが異なるので、提携航空会社の特典航空券を利用するという方法も使うことができません。
JALの直行便は近隣都市まで
JALがインドネシアで就航しているのは、日本とインドネシアの首都であるジャカルタまでです。
または、近隣のシンガポールやタイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールまではJAL運航による便が就航しているので、これらの都市まで直行便の特典航空券で移動して、そこから先は、他の航空会社の便を有償の航空券で予約して移動するという方法は簡単にできます。
デンパサールに就航しているワンワールド航空会社
JALがデンパサールに就航していないからと言って、JALマイルを利用してバリ島に行くという夢が潰えたわけではありません。
まだ、JALの加盟しているワンワールド・アライアンスを利用した特典航空券が残っています。
そこで、バリ島のデンパサール国際空港に乗り入れているワンワールドの航空会社を調べると2019年夏のスケジュールでは、マレーシア航空と香港のキャセイパシフィック航空、カタール航空とオーストラリアのカンタス航空が該当します。
カタール航空はドーハ経由、カンタス航空ではシドニーまたはメルボルン経由となってしまい、大幅な遠回りをしなければいけないので現実的ではありません。
現実的な選択肢としては、マレーシア航空かキャセイパシフィック航空になります。
この2つの航空会社を利用すれば、バリ島にJALマイルを使っていくことができます。
バリ島までのルートと必要マイル数
香港経由かクアラルンプール経由
バリ島までJALマイルの特典航空券を利用していこうと思うとマレーシアのクアラルンプール経由か香港経由が現実的な方法になります。
するとルートとしては
- 日本各地からJALまたはマレーシア航空でクアラルンプールに、クアラルンプールからデンパサール国際空港にマレーシア航空で飛ぶ。
- 日本各地からJALまたはキャセイパシフィック航空で香港に、香港からデンパサール国際空港までキャセイパシフィック航空で飛ぶ。
2つが現実的なJALマイルを使った移動方法です。
クアラルンプールまでは、成田空港や羽田空港、関西国際空港から直行便が飛んでいます。
香港までは、成田空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港・福岡空港・新千歳空港からJALまたはキャセイパシフィック航空で直行便が飛んでいるのでアクセスしやすいメリットがあります。
必要マイル数は何マイルか
JALマイルを提携航空会社の特典航空券に交換して、バリ島に行くには何マイル必要になるのでしょうか。
実際に予約システムを利用して検索してみました。
まず、マレーシア航空を利用するケースですが、東京からクアラルンプールを経由して、バリ島まで移動すると片道4,572マイル、往復で9,144マイル。
これをJALの提携航空券のマイレージチャートに当てはめるとエコノミークラスで47,000マイルが必要マイル数になります。
ビジネスクラスの場合は、85,000マイルになります。2つ目に香港経由の場合には、距離がやや短くなり片道3,971マイル、往復で7,942マイル。
よって必要マイル数は、エコノミークラスで45,000マイル、ビジネスクラスで80,000マイルになります。
空席が多いのはどちらか
実際に、バリ島までの提携航空券をJALのサイトから検索すると、多く登場するのがマレーシア航空を利用したクアラルンプール経由のバリ島行きです。
東京発の場合には、クアラルンプールまでJAL便またはマレーシア航空便の好きな方を選択することができます。
クアラルンプール国際空港で同日乗り換えをすることも可能であり、便によっては無駄な乗り継ぎ待ち時間なく移動できます。
香港経由は、香港までの利用者が多く、キャセイパシフィック航空そのものも人気の高いエアラインのため、なかなか空席を見つけることはできませんでした。
マイル単価から見るお得度
提携航空会社を利用した時のマイル単価は、お得なのでしょうか。
まず、マレーシア航空を利用して東京からクアラルンプールを経由して、バリ島で飛んだ場合、特典航空券に交換するのに必要なマイル数は47,000マイル。
同じルートを有償航空券で発券すると、最安値が60,000円。
マイル単価を計算すると1.28円/マイル。
一方、キャセイパシフィック航空でマイル単価を計算すると必要マイル数は、45,000マイルに対して、同じ日の同じルートの有償航空券を検索すると54,000円。
マイル単価は、1.2円/マイル。
提携航空会社の特典航空券枠が小さいこと、繁忙期には乗継便はとることができても、日本から出発する便がすでに満席になっていることが多い傾向です。
そのため、閑散期でしかマイルで発券しにくく、閑散期は有償航空券も安くなっていることからマイル単価がよい値にはなりません。
他の対応策はないのか
ガルーダインドネシア航空の成田発直行便はJALとコードシェア
もう1つJALマイルを使ってバリ島に行く方法があります。
それは、コードシェア便を利用する方法です。
ポイントは、成田発デンパサール行きのガルーダインドネシア航空直行便は、JALとコードシェアを行って運航しています。
つまり、JAL便名で予約をすることができ、この支払いにeJALポイントを使うことができます。
eJALポイントは、10,000マイルを15,000eJALポイントと交換することができ、このポイントを使って支払いをすると実質無料でバリ島に行くことができます。
価格と必要マイル数は
実際にJALのホームページからガルーダインドネシア航空の成田発デンパサール行きを検索すると2019年の夏スケジュールで片道41,000円、往復で82,000円と表示されました。
これをマイルから交換したeJALポイントを利用するとなると、必要になるマイル数は、60,000マイル。
これで8,000円分のおつりが来ることになります。
もちろんこれよりも安い金額で購入することができれば必要になるマイル数は少なくなります。
メリットとしては直行便なので最短時間で移動できること、有償航空券を発券するのでJALマイルを貯めることができます。
貯まるマイルは往復で5,000マイルほどですが、このマイル加算分を考えれば、実質必要なマイル数は55,000マイルまで下がります。
航空券の価格によっては、狙い目のマイルの使い方かもしれません。
まとめ
- JALマイルを利用してバリ島に行くにはマレーシア航空のクアラルンプール経由か、キャセイパシフィック航空の香港経由がある。
- マレーシア航空でもキャセイパシフィック航空でも空席が比較的少なく、マイル単価はあまりよくない。
- 特典航空券でなければJALのコードシェア便を利用し、支払いにマイルから交換したeJALクーポンを使って支払うこともできる。安くはないがJALマイルを貯めることができ、さらに直行便なので時間のロスが少ない。価格によっては、特典航空券を利用する場合と必要マイル数に差がなくなる。
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