春秋航空日本の特徴
春秋航空日本は、中国の格安航空会社で上海に本社を持つ春秋航空が、日本のJTBやその他の企業が共同で立ち上げた航空会社です。
会社は2012年10月に設立されて、2014年8月に初就航を果たしました。
路線は、成田空港を拠点に国内線は広島や佐賀、高松に就航している。
国際線は、中国の天津や重慶などに就航している。
機体は、全てB737-800を利用しており(親会社の春秋航空はA320型機)6機を保有している。
春秋航空日本のサービス
運賃について
春秋航空日本では、3つの運賃制度を採用している。
「スプリングプラス」「スプリング」「ラッキースプリング」の3タイプで、それぞれに特徴のある料金体系です。
- スプリング
基本の運賃で、手数料を支払うと15日前までは変更や払い戻しもすることができる。
受託手荷物が無料になっているのも大きな特徴。 - スプリングプラス
価格はやや高めだが、8日まで払い戻しをすることも可能。
また、変更手数料もスプリングに比べると安くなっている。
受託手荷物の上限も大きくなっており、たくさんの荷物をもって旅行するのに便利である。 - ラッキースプリング
セール型の運賃で、販売される座席数にも上限がある。
変更や払い戻しなどが一切できない、さらに受託手荷物も含まれていない。
ラッキースプリング | スプリング | スプリングプラス | |
予約変更・払い戻し | 不可 | 有料 | 無料 |
機内持ち込み手荷物 | 最大 7kg | ||
受託手荷物 | 有料 | 無料 (機内持込手荷物と合計で最大15kg) |
無料 (機内持込手荷物と合計で最大25kg) |
全ての運賃において、機内への持ち込み手荷物は7kgまでとなっている。
空港カウンターでは荷物の重量に関して厳密にチェックが行われていることが多く、持ち込み荷物の大きさには注意が必要です。
受託手荷物について
春秋航空日本では、チケットに含まれていない受託手荷物について有料で預けることができます。
【日本国内線の場合】
インターネット・コールセンター | 空港カウンター | |
5kgまで | 750円 | 1,500円 |
10kgまで | 1,500円 | 3,000円 |
15kgまで | 2,250円 | 4,500円 |
20kgまで | 3,000円 | 6,000円 |
25kgまで | 3,750円 | 7,000円 |
30kgまで | 4,500円 | 9,000円 |
30kgを超える場合 | 事前購入不可 | 500円/1kg |
【成田発の国際線の場合】
インターネット・コールセンター | 空港カウンター | |
5kgまで | 2,500円 | 5,000円 |
10kgまで | 4,500円 | 9,000円 |
15kgまで | 6,500円 | 13,000円 |
20kgまで | 8,000円 | 16,000円 |
25kgまで | 9,000円 | 18,000円 |
30kgまで | 10,000円 | 20,000円 |
30kgを超える部分 | 事前購入不可能 | 1,500円/1kg |
受託手荷物は、国内線と国際線で値段が異なります。
また、インターネットやコールセンターを利用して事前に購入した場合と、当日空港カウンターで購入した場合も大きく値段に違いがあるので注意しましょう。
座席について
春秋航空日本には、3つのタイプの座席がある。
格安航空会社としては標準的なシート間隔(約71cm~74cm)で、機内モニターやWiFiなどは完備されていない。
- コンフォートシート
機体の最前列(1列目)に設定されているシート。
機内で一番足元が広く、最初に降機することができる。 - レッグシート
機体の2列目と3列目に設けられているシートで、後方の座席に比べると足元がややゆったりとしている。
16列・17列目にも同じシートが設けられており、非常口座席のために足元がやや広くなっている。
ただし、非常口座席に当たるため、15歳以上のお客しか利用することができず、さらに幼児を連れている人も利用できない。
また、座席の都合上、16列目はリクライニングをすることができない。 - スタンダードシート
上記以外のシート。座席間隔は格安航空会社の標準的な約71cm~74cm。
【日本国内線 座席指定料金 1区間 一人】
座席名称 | 座席列 | インターネット
コールセンター |
空港カウンター |
コンフォートシート | 1列目 | 1,000円 | 1,200円 |
レッグシート | 2,3列目
16,17列目 |
800円 | 1,000円 |
スタンダードシート | 5-15列目
18-33列目 |
400円 | 600円 |
なお、日本発の国際線になると座席の名前が変わり、座席指定の料金も変わります。
【日本発国際線 座席指定料金 1区間一人】
座席種類 | 座席列 | シートピッチ | 料金 |
VIPシート | 1-2列目 | 100cm | 2,200円 |
スペシャルシート | 12-13列目 | 78-86cm | 販売なし |
ポピュラーシート | 3-11列目 | 71-78cm | 1,100円 |
ファミリーシート | 14-30列目 | 71cm | 600円 |
国内線は、当日空港カウンターで座席指定をすると価格が高くなるので、事前に予約をしてしまうのがよい。
座席指定をしない場合には、ランダムで座席が当てはめられるようになっている。
機内サービスについて
春秋航空日本では、有料で機内サービスを行っています。
国内線と国際線では提供されるメニューが異なり、国内線ではお菓子やドリンクの販売のみです。
メニューは「SPRING LIKE」と呼ばれ、国内線の就航地のご当地メニューが登場します。
コーヒーや緑茶は100円から販売されているので、他のLCCに比べると安く、クオリティーも高いと評判です。
メニューがシートポケットに用意されていないのでワゴンが回ってきたときに客室乗務員に注文を申し出しましょう。
また、支払いは現金のみ有効です。
国際線の場合には、お弁当のような食事が販売されています。
数に限りがあるので、インターネットや電話などで事前予約をするとよいです。
価格は1,000円から2,000円台までバリエーションに飛んでいますし、本格的な中華料理を味わうこともできます。
各種手数料に注意
春秋航空では、航空券の発券や変更に関して手数料が必要になります。
手数料は以下の表のとおりです。
インターネット | コールセンター | 空港カウンター | |
予約手数料 | 無料 | 1,000円 | 1,000円 |
情報変更手数料 | 受付不可 | 受付不可 | 2,000円 |
支払手数料 | 550円 | ||
国内旅客サービス施設使用料 | 大人(12歳以上) 380円 子供(3歳以上12歳未満) 190円 |
どんな決済方法を利用しても格安航空会社らしく「支払手数料」が必要になります。
キャンセルに関する手数料は、持っている航空券によって異なります。
スプリングプラス | スプリング | ラッキースプリング | |
出発15日前 | 10% | 30% | 全て不可 |
14-8日 | 50% | 不可 | |
7日以内 | 不可 | 不可 | |
出発後 | 不可 | 不可 |
出発まで1週間を切ってしまうと全てキャンセル不可能になってしまうので注意が必要です。
【予約変更手数料】
スプリングプラス | スプリング | ラッキースプリング | |
出発15日前 | 5% | 15% | 全て不可 |
14-8日 | 30% | 50% | |
7日以内 | 50% | 不可 | |
出発後 | 不可 | 不可 |
スプリングプラスであっても直前の変更には運賃額の50%の手数料が必要になります。
春秋航空日本の評判・レビュー
- 路線数が少ないがサービスは悪くない。
- 一般的なLCCと同じ
- 他のLCCに比べると安く、機内のサービスもおいしかった。
- コーヒーが美味しかった。
- 飲み物が100円なのがありがたい。
- 中国人観光客が多かった。
- 霧によって大幅な遅延をした。
- 成田空港が遠い
元々、中国の航空会社だけあって中国人の乗客が多いという声が多いです。
機内サービスに関しては、他のLCCの飲み物がソフトドリンクで200円程度であるのに対して、春秋航空は100円でお得感があるという意見も多いです。
しかし、東京都心部からの場合、成田空港までの移動に時間がかかること。
就航地と同じ広島や高松、佐賀には他の航空会社が羽田から就航していることもあって、成田までの移動時間と費用を嫌う人もたくさんいます。
春秋航空日本のマイレージサービス
春秋航空日本では、春秋航空グループで独自のマイレージ制度をとっています。
名前を「スプリングパス」と呼び、航空券を購入するたびにポイントがたまっていきます。
ポイントを貯めることができる航空券は予約クラスがX以上でなければいけません。
加入するには機内で申込用紙をもらって記入すれば完了です。
ポイントは、マイルで決まるのではなく、購入した運賃の決められた割合が貯まるようになっています。
高額な運賃になればなるほどポイント還元率は高くなり、最大で15%の還元を受けることができます。
ポイントには有効期限があり、最大36か月です。
春秋航空日本のマイルを貯めるのにおすすめのクレジットカードは
春秋航空日本では、クレジット機能付きのカードを中国国内でしか発行していないので日本人が手に入れるにはハードルが高いです。
おすすめは、ANAカードやJALカードで、それぞれのマイルが100円で1マイル加算できます。
また、日本国内線であれば、デルタ航空のキャンペーンを利用してデルタ航空のスカイマイルを1搭乗につき500マイル貯めることができます。
この記事へのコメントはありません。