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ピーチ・アビエーションの特徴・評判・口コミ・マイレージサービスについて

ピーチ・アビエーションの特徴

ピーチ・アビエーションは、日本初の本格的LCCとして誕生した航空会社で、既存のANAや外資系企業の投資により2012年3月から運航をスタートさせた。

2017年からはANAの連結子会社となり、関西国際空港を拠点に日本国内線だけでなく、近距離アジア線にも就航している。

コーポレートカラーはピンクで、社名にもなっている「桃」をデザインとしたロゴが特徴的。

同じくANAの傘下で国内LCCとして就航しているバニラエアと2020年3月までに経営統合し、さらに事業規模を拡大しようとしている。

機材は、全てA320型機で統一されている。

ピーチ・アビエーションのサービス

ピーチ・アビエーションは、会社の設立当初から日本初の本格LCCとして誕生した背景があり、サービス面でも海外のLCCを参考にシステムが作り上げられています。

機内サービスについて

ピーチでは、機内サービスはすべて有料です。

軽食などのメニューがあり、関西名物のたこ焼き(600円)やソフトドリンク(200円)が販売されている。

お弁当類の販売も期間限定で行われている。

ピーチという社名から桃にちなんだスイーツを提供したり、就航地とコラボしたメニューを提供したりと工夫された商品が多い。

また、メニューそのものも頻繁に入れ替えが行われており、何度も利用する人にとっても飽きない構成になっています

運賃について

ピーチでは、運賃体系も従来の航空会社とは、一線を画したシステムを採用しています。

その象徴的なものが、普通運賃がない点です。

航空運賃には、変動型運賃制度を設定しており、残席数が多ければ運賃が安くなりますが、残席数が高くなると運賃が高くなります。

基本的には以下の3つのパターンがあり、オプションを見ながら選択します。

  • シンプルピーチ

最安値の運賃体系

座席指定や預け入れの手荷物、予約変更などが有料になっている分だけ一番安くなっています。

とりあえず移動することができればよいという人におすすめの運賃です。

  • バリューピーチ

座席指定と預け入れの手荷物1つまでが無料になっています。

予約の変更もインターネットで行うには無料で可能。

使い勝手がよく、家族旅行をするときには重宝しますが、シンプルピーチよりも3~4割程度高くなっている。

  • プライムピーチ

バリューピーチのサービスにさらに手荷物が2個まで追加できます。

一人だけとたくさんの荷物があるときにも便利な運賃です。

価格はバリューピーチに2~3割程度高めになっている。

預け入れ手荷物

ピーチでは預け入れ手荷物は、基本的に有料です。

「バリューピーチ」と「プライムピーチ」を利用した場合には、指定の個数まで無料で預けることができます。

預け入れ手荷物は、国内線の場合、全ての区間で同額となっている。

事前にインターネットで予約した場合には、1個につき1,600円

コンタクトセンターや当日カウンターで申し込みをするときには1個につき2,680円

無料の預け入れ荷物がオプションでついていてもその個数を超えた場合には、同額の追加料金が必要になります。

国際線の場合には、行先によって異なり、以下の表のような追加料金がかかります。

行先ソウル・釜山台北・高雄・香港・バンコク上海
インターネットで予約1,900円3,200円6,800円
コンタクトセンター

空港カウンターで予約

2,980円4,280円7,880円

予約オプションについて

座席について

ピーチでは、180席のA320型機を使っており、全て一般席である。

座席間隔は、74cm(29インチ)で格安航空会社(LCC)の中では標準的なシート間隔です。

座席は革製。

テーブルと荷物棚はあるものの機内エンターテイメントや電源設備などはついていない。

シートの配列は通路を挟んで3列と3列になっている。

基本は、全て一般席だが、座席を4つの種類に分けている。

  • ファストシート

機体最前列の席、足下も広く、一番先に降りることができる。

【座席指定料金】 国内線 ネット1,300円 電話・カウンター 1,520円

国際線 ネット2,200円 電話・カウンター 2,530円

  • スマートシート

2~5列目と非常口座席 早く降りることができる。非常口座席はややシートが広いものの搭乗には条件がある。

【座席指定料金】 国内線 ネット650円 電話・カウンター 870円

国際線 ネット1,100円 電話・カウンター 1,430円

  • プレジャーシート

6~11列目と、14~30列目の窓側。バリューピーチ、プライムピーチを利用している人は無料で選択することができる。

【座席指定料金】 国内線 ネット500円 電話・カウンター 720円

国際線 ネット850円 電話・カウンター 1,180円

  • スタンダードシート

上記の3つ以外のシート。バリューピーチ、プライムピーチを利用している人も選択可能。

【座席指定料金】 国内線 ネット600円 電話・カウンター 930円

国際線 ネット850円 電話・カウンター 1,180円

  • スペースシートオプション

予約便に一定の空席があれば、自分の座席の隣を自分の座席として確保できる。2,000~3,000円。空港でのみ受け付けを行っている。

座席指定をしない場合には、当日空港でランダムに席が決定するシステムになっている。

このため、同行者と一緒に座りたい場合には、必ず手数料を支払って座席指定をした方がよい。

各種手数料に注意

ピーチでは、格安航空会社らしくさまざまなところで、手数料が発生するので注意が必要である。

また、手数料はインターネット経由で行うのが最も安く、コールセンター経由、空港カウンターの順に高くなる。

【ピーチ国内線手数料一覧】

<国内線>
料金一覧
インターネットで予約コンタクトセンターで予約空港カウンターで予約
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
各種手数料
新規予約手数料無料¥1,620¥2,700
支払手数料
(クレジットカード)
¥540¥540
支払手数料
(銀聯/Alipay)
¥540受付不可
支払手数料
(コンビニ/ATM/インターネットバンキング)
¥650受付不可
支払手数料
(ピーチポイント)
¥200(ポイント)¥200(ポイント)
変更手数料
(フライト)
¥3,240無料¥4,320¥1,080¥5,400¥2,160
変更手数料
(運賃種別)
受付不可¥2,160¥2,160
取消手数料¥1,080無料¥1,080無料¥1,080無料

【国際線 手数料一覧表】

<国際線>
料金一覧
インターネットで予約コンタクトセンターで予約空港カウンターで予約
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
シンプル
ピーチ
バリュー
ピーチ
プライム
ピーチ
各種手数料
新規予約手数料無料¥2,160¥3,240
支払手数料
(クレジットカード)
¥540¥540
支払手数料
(銀聯/Alipay)
¥540受付不可
支払手数料
(コンビニ/ATM/インターネットバンキング)
¥650受付不可
支払手数料
(ピーチポイント)
¥200(ポイント)¥200(ポイント)
変更手数料
(フライト)
¥3,240無料¥4,320¥1,080¥5,400¥2,160
変更手数料
(運賃種別)
受付不可¥2,160¥2,160
取消手数料¥1,080無料¥1,080無料¥1,080無料

ジェットスターやエアアジアと同じようにクレジット決済をしたときに手数料が取られるのが特徴。

金額が大きいのでピーチポイントを持っているのであれば、これで支払った方がお得になる。

ピーチ・アビエーションの評判・レビュー

  • 最近は価格が高くなっており、そこまで馬味を感じない。
  • 関西国際空港が遠くて不便。
  • 新幹線より安いので使いやすい。
  • ピンクのカラーがかわいくて乗りやすい。
  • 客室乗務員のサービスの質が他のLCCより高い。
  • 荷物の重量が厳しい。
  • LCCターミナルまでが遠い
  • 安いのは魅力的
  • ホームページが他社よりも使いやすい

日本が生んだLCCだけあって日本人が求めているものに合っているサービスが好評です。

のりがよい雰囲気や地域密着型のコラボレーションメニュー、可愛いピンクの機体などが人気で女性客が多いのも特徴です。

一方で、LCCでありながら航空券が高い、空港までのアクセスに時間がかかるといったような問題もあります。

特にベースにしている関西国際空港が都心部から離れていることは、利用者にとって大きな不満材料になっています。

ターミナルの違いに注意

ピーチを利用するときに一番注意をしなければいけないのがターミナルの違いです。

格安航空会社では、空港の利用料金を抑えるため、一般的なターミナルではなく、格安航空会社専用のターミナルを利用することが多くあります。

ピーチでも同じように以下の3空港において、一般のターミナルとは異なる場所を使っています。

  • 関西国際空港 (第二ターミナル)
  • 成田空港   (第三ターミナル)
  • 那覇空港   (LCCターミナル)

どのターミナルにも共通して言えることは、大手の航空会社が利用する場所から離れています。

例えば、関西国際空港の場合、大阪都心部からの鉄道やバスが発着するターミナルから第二ターミナルへは、無料のシャトルバスで10分ほどかかります。

同じように成田空港や那覇空港においてもメインのターミナルビルから大きく離れたところに造られているのがピーチのターミナルです。

チェックインの締め切りが30分前と大手の航空会社に比べると早くなっていることも含めて、余裕をもって空港に到着することが大切です。

荷物の重量制限

ピーチの口コミで不満が多いのが機内預入荷物の金額です。

特に当日カウンターで預ける場合には、国内線でも2,680円徴収されます。

機内へ荷物を持ち込む場合にも厳格に重さが測定されることが多く、重量オーバーの場合には追加料金の徴収や預け入れ荷物への変更を打診されます。

旅行などの復路において荷物が多くなりすぎないように注意する必要があります。

また、どうしても荷物が増えてしまった場合には、価格と相談しながら預け入れ手荷物ではなく、宅急便として郵送してしまうのも1つの方法です。

ピーチ・アビエーションのマイレージサービス

ピーチでは、マイレージサービスは行っておらず、マイルを貯めることはできません。

独自のプログラムとして「ピーチ・ポイント」というものを運用しており、このポイントであれば貯めることができます。

ピーチ・ポイントは、搭乗でもらうことができるポイントではなく、航空券の払い戻しやふるさと納税の返礼品として付与されます。

また、自社が発行しているクレジットカード機能付きの「ピーチ・カード」であれば、カードの入会でピーチ・ポイントを得ることができます。

他には、クレジットカードを利用することでカード会社のポイントを貯め、そのポイントをピーチ・ポイントに移行することでもポイントを貯めることができます。(カードブランドはJCBとVISAがあり、どちらも1,000円の利用で5円分のピーチ・ポイント付与)

ピーチ・ポイントを貯めたいのであれば、ピーチ・カードを作るのがおすすめです。

ピーチ・アビエーションのマイルを貯めるのにおすすめのクレジットカードは

ピーチ・アビエーションではマイル制度を使っていないので、マイルを貯めるのであれば、JALカードかANAカードを利用して100円で1マイルずつ、それぞれの航空会社のマイルを貯めていくことになります。

 

一方、ピーチ・ポイントを貯めたいのであればピーチ・カードを発行して、クレジットカード会社のポイントを移行させるのが一番効率よい方法です。

ただし、1,000円の利用で5円分のポイントしか加算されないので、決して還元率が良いとは言えません。

他には、ピーチ国内線利用でもデルタ航空のスカイマイルはキャンペーン利用で貯めることができるので、「デルタ スカイマイル JCB」カードを発行しておくのもよいやり方です。

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