ガルーダインドネシア航空のマイレージプログラム
ガルーダインドネシア航空って
ガルーダインドネシア航空は、インドネシアのフラグキャリアで、国営航空でもあります。
インドネシア首都のジャカルタやバリ島のデンパサールをハブ空港として東南アジアだけでなく、東アジア地域全体に路線網が広がっています。
長距離路線としてはヨーロッパ・オセアニア便も保有しています。
日本には東京・名古屋・関西に就航しており、かつては福岡空港にも乗り入れをしていました。
旅行で人気の高いバリ島を持っているインドネシアなので、バリ島向きのチャーターとして日本各地の地方空港に乗り入れることも多くあります。
かつてガルーダインドネシア航空というと機材が古く、EUからも乗り入れ禁止の制裁を受けたことがありますが、近年は機材の更新が進み、大型機材のB777-300ERやA330シリーズを中心に日本路線に就航させています。
機内サービスもアップグレードされており、全席パーソナルモニターやUSB電源、フルフラットになるビジネスクラスシートなど、平均的な航空会社の設備を上回るようになってきました。
ガルーダ・マイルズの基本知識
ガルーダ・マイルズは、ガルーダインドネシア航空のマイレージプログラムです。
そのため、ガルーダインドネシア航空のフライトでマイルを貯めることができます。
貯まるマイルの量は、会員のステータス、飛行距離や搭乗券のクラスによって変わります。
基本的な構造については、日系航空会社のマイレージプログラムと変わりません。
会員ランクは、4つに分かれており、毎年1月1日から12月31日までの期間で貯めたマイルで「ブルー・シルバー・ゴールド・プラチナム」になります。
マイルの有効期限は3年間で、それを超えてしまったマイルから順次無効になっていきます。
マイルはティアマイルとアワードマイルの2種類
ガルーダ・マイルズの特徴として、マイルの種類が2種類あります。
「ティアマイル」と「アワードマイル」と呼ばれているもので、ティアマイルは、会員のクラスを決定するもので、搭乗して獲得したマイルのみが加算され、ボーナスマイルなどは加算対象外になります。
逆にアワードマイルは、特典航空券への交換や座席のアップグレードなどに使うことができるマイルで、こちらにはボーナスマイルなども加算されます。
ANAでいえば、フライトマイルとプラチナポイントの違いと同じようなものと考えておけばよいです。
【主な搭乗券クラスと獲得できるティアマイル、アワードマイル】
利用クラス | ティアマイル加算率 | アワードマイル加算率 |
ファーストクラス(F/A/P) | 300% | 200% |
ビジネスクラス(I/C/D) | 200% | 150% |
エコノミークラス(Y) | 150% | 100% |
エコノミークラス(M/K/N) | 100% | 75% |
【会員ランクアップ条件】
会員ランク | 達成条件 |
シルバー | 10,000ティアマイル以上獲得または10回の搭乗 |
ゴールド | 30,000ティアマイル以上獲得または30回の搭乗 |
プラチナム | 65,000ティアマイル以上獲得または65回の搭乗 |
ガルーダ・マイルズを貯める
会員登録の仕方
ガルーダ・マイルズを貯めるには、マイレージクラブに登録しなければいけません。
入会条件は、ガルーダインドネシア航空が就航している国に住み、2歳以上であることが条件になります。
申し込みは、ガルーダインドネシア航空のホームページから行うことができます。
海外の航空会社ではありますが、英語のページだけでなく、日本語のページも用意されているので安心して入会できます。
https://www.garuda-indonesia.com/jp/en/web-service-form/register-member-garudamiles.page?
フライトでマイルを貯める
ガルーダインドネシア航空のフライトでは、発券された航空券の種類によって加算率が変わり、マイルを貯めることができます。
また、ガルーダインドネシア航空は、世界的な航空連合のスカイチームに所属しているため、スカイチーム加盟の航空会社(デルタ航空やKLMオランダ航空など)を利用しても、航空券の種類とフライト距離によってマイルを獲得することができます。
ただし、スカイチームには日本の航空会社で加盟しているところがないので、日本の国内線利用ではマイルを貯めることができません。
入会前の出発は無効
ガルーダ・マイルズを利用するときの注意点として、入会の前にフライトをした場合は、マイル加算とはなりません。
ガルーダインドネシア航空に乗るのであれば、事前にマイレージクラブへ参加しておきましょう。
ショッピングで貯めるのは現実的ではない
ガルーダ・マイルズもショッピングでマイルを貯めることは可能です。
しかし、ガルーダ・マイルズが発行しているクレジットカードは、インドネシアでしか発行されておらず、現地に住んでいない人にとっては入手するのは、ほぼ不可能です。
しかも、仮に発行することができたとしてもインドネシアの通貨単位でしか決裁することができないので、決裁するにも通貨変換手数料がかかります。
陸マイラーご用達のSPGアメックスを使っても、ポイントを移行することができる航空会社の中にガルーダインドネシア航空は含まれていないので、ショッピングでマイルを貯めるのは厳しいです。
ガルーダインドネシア航空のフライトマイルはANAに貯めるべし
ANAマイレージクラブにガルーダのフライトでマイルが貯まる
ガルーダインドネシア航空を利用してマイルを貯めたいのであれば、実はANAマイレージバンクが使えます。
ANAはスターアライアンス、ガルーダインドネシア航空はスカイチームと全く異なる航空連合に所属していますが、両航空会社は独自に提携をしているので、相互にマイルを貯めたり、使ったりすることができます。
したがって、ガルーダインドネシア航空のマイルはANAに加算するのがよいです。
加算対象路線はANAのコードシェア路線
ガルーダインドネシア航空のフライトでANAマイルを貯めることができる路線は、ANAとガルーダインドネシア航空がコードシェアをしている便のみです。
基本的には日本からジャカルタ、またはバリ島のあるデンパサールに向かう便はコードシェアされていますのでANAマイルの獲得が可能です。
他にもインドネシア国内線の一部がマイル加算に対象になっています。
マイル加算率と対象運賃
ガルーダインドネシア航空に搭乗して、ANAにマイル加算するときには航空券の種類と利用クラスによってマイル加算率が変わります。
利用クラス(運賃種別) | 加算率 |
ファーストクラス(F,A,P) | 150% |
ビジネスクラス(J,C,D,I) | 125% |
プレミアムエコノミークラス(W) | 100% |
エコノミークラス(Y,B) | 100% |
エコノミークラス(M,K,N) | 70% |
エコノミークラス(Q,T) |
注意点は、予約サイトや旅行社などで航空券を購入したときの割引チケットは、航空券の種類によってマイル加算がないものもあります。(例えばTクラスなど)
格安航空券のエコノミークラスの場合、QやTのケースが多いのでもらえるマイルは少ないことを知っておきましょう。
ANAマイルでガルーダインドネシア航空の航空券発券も可能
ANAとガルーダインドネシア航空では、相互に提携を行っているのでガルーダインドネシア航空の搭乗でマイルが貯まるということは、ANAマイルを使ってガルーダインドネシア航空に搭乗をすることも可能です。
必要マイル数は、提携航空会社扱いになるのでANAのコードシェア便を利用すれば35,000マイル(レギュラーシーズン)、提携航空会社の場合には37,000マイルになります。
まとめ
- ガルーダインドネシア航空では、独自のマイレージプログラムとしてガルーダ・マイルズがある。ガルーダインドネシア航空やスカイチームの航空会社を頻繁に利用する人であればマイルを貯めることができる。
- マイルを貯める方法として定番であるショッピングを利用して、ガルーダ・マイルズのマイルは貯めにくく、SPGアメックスも使うことができない。
- ガルーダインドネシア航空のフライトでマイルを貯めるのであれば、ガルーダ・マイルズではなくANAマイレージバンクにマイルを貯めることができるので、ANAを利用した方がマイルは貯めやすい。
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