関東一帯に鉄道網を持ち、鉄道の営業キロ数では10位程度であるものの、売り上げではトップ3に入る私鉄である「東京急行電鉄(東急)」。
そんな東急が運営しているポイントが「KYOKYU POINT」です。実は、このTOKYU POINTも上手に貯めるとマイルに移行することができます。陸マイラーにとっては気になるポイントですが、そんなTOKYU POINTの貯め方と使い方をここでは解説します。
TOKYU POINTとは
TOKYU POINTの貯め方
TOYU POINTを貯めたいと思った人は2つの方法で会員になることができます。
1つ目は、TOKYU POINTカードを作ることで、東急の駅や全国に展開している東急グループのお店(東急ハンズなど)で作ることができます。2つ目は、クレジット機能が付帯されている東急カードを保有することで、TOKYU CARD ClubQ JMBなどが代表的なクレジットカードになってきます。
このようなカードを作れば会員になることができるので、東急沿線に住んでいなくても全国の人が作ることが可能です。
有効期限は基本3年
KYOKYU POINTには有効期限が設定されており、これを超えてしまうと失効してしまいます。有効期限の条件は「ポイントを獲得した年の翌々年の12月末日まで」となっています。12月末が期限なので、注意しないと失効する恐れがあります。さらに他のポイントでよくあるようなポイントを獲得したら期限が延長されるというようなこともありません。
POINTの価値について
ポイントを貯めるうえで大切になるのが、そのポイントの価値です。
TOKYU POINTの場合、貯めたポイントを「1ポイント=1円」として東急百貨店などでのショッピングやPASMOにチャージをすれば鉄道利用でも使うことができます。
TOKYU POINTを貯める 基本編
東急カードで貯める
TOKYU POINTを貯めたいのであれば、欠かすことができないのがクレジット機能の付いた東急カードです。
クレジット機能のない東急ポイントカードでは、そんなに多くのポイントを稼ぐことはできません。
東急カードと一言で言っても以下のようにいろいろな種類がありますので自分に合ったカードを選択するか、この後に紹介するお得な情報を見てもらって、カードを選んでください。
特に東急カードは、JALマイレージバンクと提携しているカードとANAが主体となって作っている東急カード、さらにJALマイレージバンクが中心となって作っているカードがあります。
東急カードの基本ポイント還元率は200円につき1ポイントです。(ポイント還元率0.5%)
Web明細に申し込む
東急カードが到着をしたらカード利用を始める前にやらなければいけないことがあります。
やらなければいけないことは「Web明細の申し込みをする」ということです。なぜ、このようなことをしなければいけないのかというと、東急カードはWeb明細に申し込みをするだけでポイント付与が200円で1ポイントだったのが200円で2ポイント(ポイント還元率1%)になるためです。
申し込みはインターネットから簡単に行うことができます。申し込みよりも前にカードを使ってしまうと、その分は還元率がアップしないので注意しましょう。
TOKYU POINTを効率よく貯める
東急グループの利用でポイントアップ
TOKYU POINTは、その名前の通り東急グループのお店を利用したときに優遇されるようになっています。その1つが「加盟店ポイント」です。
東急カードを利用して東急グループのお店を利用すると通常の買い物で得ることができるポイント200円で1ポイント(Web明細加入時は200円で2ポイント)に加えて、ボーナスポイントが付与されます。
主なボーナスポイント付与店と付与率は以下の表のとおりです。
店舗 | ポイント付与率 |
東急百貨店各店 | 3~10% |
東急プラザ | 3% |
東急ハンズ | 1% |
東急ストア | 1.5% |
渋谷ヒカリエ | 2% |
上記の店舗以外にもグループ店であれば加盟店ポイントを獲得することができ、ポイント付与率は概ね1%~3%が多い。東急百貨店はポイントの還元率がよく、最大10%のポイント還元が行われるので東急百貨店をよく利用する人は、ぜひ持っておきたい1枚です。
TOKYU POINTモールでポイントを獲得する
TOKYU POINTモールは、TOKYU POINTのweb会員になっている人が限定で利用することができるショッピングモールで、ポイントサイトと同じようにサイトを経由して商品を購入したり、サービスを利用したりするだけでポイントを稼ぐことができます。
主なショップは以下の表のとおりです。
ポイント還元率 | ショップ名 |
0.5% | 楽天市場・Yahoo!ショッピング・ふるなび ビックカメラ.comなど |
1% | セシールオンラインショップ・東急百貨店ネットショッピング・LOHACOなど |
その他 | Adidas ONLINE SHOP(1.5%)・ホットペッパービューティ(150P)など |
ポイントモールでは、通常のポイント倍率だけでなく、ポイントアップをしているケースもあるので、そうしたときにはチャンスです。
まや、TOKYU POINTモールを経由するとカード払いで得ることができるポイント、ボーナスポイント、さらにはそれぞれのショップのポイント(楽天ポイントやTポイントなど)を含めたポイントの三重取りをすることが可能なので、ポイントをまとめ取りすることができます。
1・5・15日のお得な日を使う
東急ストアでは、毎月5日と15日にお得な割引デーを設定しています。東急カードを保有している人であれば5%割引で買い物をすることができます。
ただ、ポイントを貯めたいのであれば狙うのはこの日ではなく毎月1日です。なぜならこの日は獲得できるポイントが6倍になるからです。
東急ストアでは、通常の買い物をしても買い物のポイントのほかに1.5%のポイントが付与されますが、これが6倍の9.0%になります。200円の利用であれば、カードの利用で2ポイント、さらにポイントアップで18ポイントの合計20ポイントをゲットすることができるので東急ストアを利用するのであれば毎月1日がお薦めです。
PASMO利用者はさらにお得に
乗ってタッチTOKYUポイント
東急では、自社利用者に対してもポイント付与を行っています。東急線の駅やバスに設置されている端末にPASMOでタッチをすると1日10ポイントがもらえます。
たったの10ポイントですが、確実に付与されるのと毎日続けていれば確実にポイントをゲットすることができるので忘れないようにしましょう。
PASMOのオートチャージでポイント
東急カードにはいろいろとありますが、筆者が強く推したいカードが「TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO」です。名前の通り、東急カードにJALマイレージバンクの機能とPASMOの機能が含まれているカードです。
なぜ、このカードがお薦めなのかというとPASMOへのオートチャージが可能なためです。PASMOオートチャージサービスを利用すれば、設定した金額以下にPASMOがなると改札機を通過したときにオートチャージされます。しかも、お得なのがオートチャージをすると200円につき2ポイントのポイントが付与されます。PASMOを頻繁に使って鉄道をに乗る人であれば、鉄道に乗るだけでポイントを貯めていくことが可能です。
PASMOの定期券購入でポイントゲット
ここで紹介する方法は使うことができる人が限定されてしまうものですが、PASMOの定期券を購入してもポイントの加算が行われます。ただし、1つ注意点があり、確実にTOKYU POINTをゲットするためにも「電車とバスで貯まるTOKYU POINT」への事前登録をしておきましょう。この登録をしていないと定期券を購入してもポイントを付与してもらうことができなくなります。
しかも、東急カードによってポイントの付与率が違うので以下にまとめました。
TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO 東急カードのゴールド |
東急カード | |
PASMO定期券 (東急線いちねん定期) |
3.0% | 0.5% |
PASMO定期券 (1・3・6か月定期) |
1.0% | 0.5% |
注目すべきは、いちねん定期をTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOで購入するとポイントの付与率が3.0%になっているということです。通常の東急カードでは0.5%しかないので6倍の差が付きます。定期券になると金額も非常に大きくなるので、PASMO定期を購入する人であればTOKYU CARD ClubQ JMB PASMOを持っておくべきになります。また、金額は大きいですが1年単位で購入した方がよいです。
TOKYU POINTの使い方
現金代わりにする
TOKYU POINTは前述したとおり「1ポイント=1円」の価値になります。したがって貯まったTOKYU POINTも東急グループのお店であれば1ポイント=1円として現金代わりに使い、商品やサービスを購入することができます。
PASMOにチャージする
貯まっている東急ポイントはPASMOにチャージをして使うこともできます。チャージは1ポイント=1円として換算され、10ポイント単位で行うことができます。そのため、少ないポイントしか貯まっていなくても有効に使えるメリットがあります。
チャージ方法も非常に簡単で、東急の駅に設置さ自動券売機にカードを差し込んで、指示に従ってボタンを押していくだけで完了します。注意点は、PASMOのチャージが20,000円までと上限が設定されているので、これを超えないようにチャージしましょう。
航空会社のマイルに交換する
東急ポイントが陸マイラーから注目されているポイントとして航空会社のマイルに交換することができるというところがあります。交換することができる会社はJAL(日本航空)とANA(全日空)ですが、カードの種類によってチャージすることができる会社が異なります。
まず、JALマイルに交換するときの交換率は2,000ポイント=1,000マイルになります。
ポイントをマイルに交換するためには指定のカードを持っている必要があり、以下のカードになります。
- TOKYU CARD ClubQ JMB
- TOKYU CARD ClubQ JMB PASMO
- JALカード TOKYU POINT ClubQ
このようにJMB(JALマイレージバンク)と提携をしているカードを保有していないとマイル移行をすることができません。
一方で、TOKYU POINTをANAマイルに交換する場合は「1,000ポイント=750マイル」になり、JALマイルに交換するよりもレートがよくなっています。ただし、これも全てのカードが対象になっているのかというとそうではなく、対象カードが決められています。
- TOKYU CARD ClubQ
- 一般のTOKYU CARD
- TOKYU POINT CARD
- TOKYU POINT 「三菱UFJ-VISA」
カードのラインナップを見ればわかりますが、JALマイルにもANAマイルにも交換することができるカードというのはありません。このため、マイルを貯めるために東急カードを作りたいと考えている人はどちらのマイルを貯めるのか考えてカードを作る必要があります。特にPASMOと連動させる(オートチャージ機能や定期券購入によるポイントアップ)を狙うにはPASMOが附属されているカードを使う必要がありますが、ANAマイルに交換することができるカードには、PASMO機能が搭載されているものがないので注意しましょう。
まとめ
- 東急カードは、カードを利用することによってポイントを貯めることができるが、効率よくポイントを貯めるのであればWeb明細を利用して還元率を1%にするとよい。
- TOKYU CARD ClubQ JMB PASMOを保有しているとPASMOへのオートチャージや定期券の購入でポイントを貯めることができるだけでなく、JALマイルに交換することもできる。
- 東急ポイントをマイルに交換する場合、持っているカードによって交換できるマイレージクラブが異なるので注意が必要である。
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