南国の人気リゾート地「グアム」
JALマイルを貯めている人は、マイルで行くことはできるのでしょうか。
行き方や必要マイル数などを解説していきます。
JALマイルでグアムへの道
唯一の日系直行便を保有
グアムは、人気の観光地だけあって日本各地からたくさんの直行便が就航しています。
ユナイテッド航空、T’way航空、チェジュエアが就航している中で、唯一の日系航空会社として就航しているのが日本航空です。
2019年の夏スケジュールでは、JAL941便とJAL942便が設定されており、成田空港をお昼前に出発し、グアムにはお昼過ぎに到着。
夕方、グアムを出発して夜に成田空港に到着するスケジュールが組まれています。
機材はB767-300ERを使い、エコノミークラスとビジネスクラスが設定されています。
成田乗り継ぎしかない
日本航空のグアム便は臨時便を除いて、成田空港発着しか設定されていません。
そのため、関東圏以外に住んでいる人は成田空港での乗り継ぎをする必要があります。
グアム行きの便は9:40発なので、日本各地から成田空港に飛んでくる国内線を利用しても間に合う可能性が高いですが、復路は成田空港の到着が19:15になっているので、乗り継ぎ手段がない可能性が高いです。
グアムに乗り入れている唯一のワンワールドキャリア
ANAマイルのときには、同じアライアンスで提携しているユナイテッド航空が日本各地からグアムに飛んでいるので、複数のルートを作ることができましたが、JALマイルの場合には、そうはいきません。
なぜなら、日本航空がグアム空港に就航している唯一のワンワールドキャリアのためです。
そのため、他の場所を経由したり、海外の都市を経由したりしてグアムに行くことができないのです。
2019年の夏スケジュールでは、成田-グアム線を利用する以外にはルートがありません。
必要マイル数は
最低マイル数は10,000マイルから
JALを利用してグアムまで行くときの必要マイル数は、エコノミークラスの利用で最低が10,000マイルです。
エコノミークラス往復で20,000マイルが必要最低マイル数になります。
このマイルには、国内線を往路復路で1区間ずつ付けることができるので、大阪から成田空港を経由してグアムまで行っても同じマイル数になります。
ワンランク上のビジネスクラスの旅行をしたい場合には、最低の必要マイル数が22,500マイル(片道)になるので往復ビジネスクラスだと最低の必要マイル数は、45,000マイルになります。
マイル数が変動するJAL国際線特典航空券PLUS
日本航空(JAL)では、昨年、国際線特典航空券のルールを大幅に変更し、残席によって必要マイル数が変わる「JAL国際線特典航空券PLUS」をスタートしました。
このルール変更に伴い、特典航空券のキャンセル待ちはなくなりましたが、必要マイル数が大きく変動するようになりました。
例えば、日本とグアム間のJAL国際線特典航空券PLUSだとエコノミークラスの利用で、最低マイル数は片道10,000マイルであるものの最大必要マイル数は59,000マイルになっています。
つまり、残席数に応じて必要マイル数が10,000~59,000の間で大きく変動することになるのです。
実際の必要マイル数はどうか
試しに2019年の5月大型連休中と連休明けの日程でJALのホームページから東京(成田)~グアム間のJAL国際線特典航空券を検索してみました。
すると連休初日、出発の4日後帰国で、エコノミークラス往復が59,000マイル。
連休明けの出発でエコノミークラス往復が32,500マイルとなりました。
実際に調べてみると、最低マイル数の往復20,000マイルで乗ることができる日というのはかなり限られている感じです。
グアム行きに乗りたいのであれば、早い段階で予約をするのか、必要マイル数の少ない日を丹念に探して旅行日程を組むことが大切になりそうです。
大韓航空は利用できない
JALマイルの提携先の1つに韓国の大韓航空があります。
大韓航空はソウル―グアム間の路線を持っており、大韓航空を利用してグアムに行けるのではないかと思うのですが、これはできません。
なぜならJALマイルを利用して大韓航空の特典航空券を発券することができるのは、日本と韓国を結ぶ路線だけであり、韓国と他の国を結ぶ路線は適用外となっています。
よってグアムまでの特典航空券は、発見できないので注意しましょう。
マイルを別のものに交換して利用する
eJALクーポンに交換する
JALの国際線特典航空券に交換するだけがマイルの使い方ではありません。
他の使い方として、eJALポイントに交換する方法があります。
eJALクーポンは、JALのツアー料金の支払いに使うことができます。
よって「JALマイルをeJALポイントに交換、交換したポイントを利用してグアムツアーの料金を支払う」という方法を取ることができます。
eJALクーポンの還元率は1.5円/マイル
eJALクーポンに交換するときには、必ず10,000マイル単位で交換をしましょう。
5,000マイルから交換をすることができますが、5,000マイルでは5,000円分のe JALクーポンにしかなりません。
10,000マイルで交換をすると15,000eJALクーポンに交換できるので、マイル還元率は1.5円/マイルとなります。
ツアーで必要なマイル数は
グアムは人気の観光地、さらにリゾート路線ということで、ツアー代金も季節によって大きく変動します。
閑散期で3泊4日がホテルランクにもよりますが5万円ぐらいから、繁忙期になると8万円ぐらいからになります。
もし、この代金をすべてeJALクーポンで支払うことにすると、一人当たり40,000マイルから60,000マイルあたりまでが必要マイル数になってきます。
特典航空券との価値の差を考える必要が出てくる
特典航空券を利用するのか、eJALクーポンを利用するのかは、必ず比較しなければいけません。
例えば、同じ日程で特典航空券を発券するのに50,000マイル必要、ツアーの場合、7万円で販売をされているのであれば、絶対にツアーを使った方がお得になります。
ツアーであればホテル代金が含まれていますし、往復のフライトでマイルを貯めることができます。
ANAの場合には、必要マイル数が決められているので、その数字をベースに比較すればよいですが、JALの場合には、特典航空券の必要マイル数が変動してしまうため、特典航空券で行くケースとe JALクーポンを利用してツアーで旅行するケースの2つを比較するのがポイントです。
JALクーポンに交換する
グアムのホテル宿泊を無料にする方法として利用できるのが「JALクーポン」です。
10,000マイルから交換することができ、12,000円分にすることができます。
グアムで利用することができるホテルは「ニッコー ホテル グアム」で、クーポンを利用すると宿泊費やレストランでの食事に使うことができます。
全てをJALマイルで旅行するのではなく、JALマイルとANAマイルを併用して旅行したいような場合には、航空券をANAマイルで、ホテルの宿泊費をJALマイルで清算することによって、無料でグアム旅行をすることも可能になります。
まとめ
- グアムには日本航空は、東京(成田)-グアム線しか就航しおらず、この路線を使う必要がある。グアム空港には、JAL以外にワン・ワールドの航空会社が就航していないので、ANAの時のような、経由ルートが作れない。
- 必要マイル数は、最低でエコノミークラス往復が20,000マイルからになるが、JALでは残席によって必要マイル数が変動する国際線特典航空券PLUSに変わったため、実際には20,000マイル以上かかることがほとんどである。
- 特典航空券に交換する以外に、eJALクーポンに交換して、JALのツアーでグアム行きを申し込み、決済をクーポンでしてしまう方法もある。
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