マイルの有効期限とは
ANAマイルの基本有効期限は3年間
ANAでマイルを貯めている人にとって気になるものの1つにマイルの有効期限があります。
マイレージクラブの口座に加算されたマイルは、ANAの場合、加算から36か月後の月末までが有効期限となります。
この有効期限を迎える前に特典航空券や電子マネーなどに交換をしないとマイルを損することになります。
ルールは航空会社によって違う
ANAでは、加算から3年間という有効期限が設定されていますが、全てのマイレージプログラムがそうなっているわけではなく航空会社によって違います。
中には無期限の会社もありますし、条件付きで無期限になるものもあります。
最初のマイレージプログラム選びをするときにも参考にしてください。
マイルの有効期限を延長する
メトロポイントにして伸ばす
一番現実的なマイル有効期限の延長方法が、メトロポイントに交換する方法です。
この延長方法をするためには、「陸マイラー」の間で人気のある「ソラチカカード」を持っていることが前提です。
ANAマイルはメトロポイントと相互交換を行っており、10,000マイルを10,000メトロポイントに交換することができます。
期限が近づいてきたマイルをこのメトロポイントに一旦交換します。
このメトロポイントに交換したものを再度ANAマイルに交換することによってマイルの有効期限を3年間にセットし直すことができます。
ただし、このやり方にはデメリットもあり、メトロポイントをANAマイルに交換するときには、ポイントの90%しかマイルにすることができません。
10%のマイルを交換によって失うことになりますが、一番簡単な方法です。
上級会員になって有効期限を廃止する
2つ目の方法が、ANAの上級会員になる方法です。
ANAでは、マイルと別に付与されるプラチナポイントの数によってステータスを付与しています。
このANAステータスの最上位であるダイヤモンドステータスを獲得することができれば、マイルの有効期限が無期限になります。
1年間に100,000プラチナポイントという途方もない数字で、東京から那覇間を割引運賃だと一般席で50往復程度しないと得ることができないステータスになります。
同じようなステータスを獲得する方法でミリオンマイラーというものもあり、これはANAマイレージクラブに入会してからの総獲得マイル(ライフタイムマイル)が100万ライフタイムマイルになると獲得できます。
ただ、これも東京から那覇間だと500往復程度しなければいけない数字になります。
現実的なマイルに変える前のポイントを延長する
マイルにする前のポイントを活用する構造
ANAマイルは商品を購入したときに直接、お店から付与されるマイルと、一旦クレジットカード会社のポイントとして加算された後にマイルに交換する方法の2種類があります。
商品を購入したときに得ることができるマイルは、後者のケースがほとんどであり、カード会社から付与されるポイントの有効期限を利用することでマイルの有効期限を伸ばすことができます。
ポイントの有効期限がないクレジットカードを発行する
最も簡単にマイルの有効期限を延長できる方法がポイントの有効期限が無期限のカードを選択する方法です。
代表的なカードがANAとアメリカン・エキスプレスが提携して発行しているANA アメリカン・エキスプレス・カードです。
「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」
「ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」
「ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」
「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード」
「アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード」
の5種類が発行されていますが、どのカードでも商品購入で得ることができるポイントを無期限にすることができます。最も年会費の安い「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」(年会費7,000円+消費税)が数あるカードの中でも最も安くマイル期限を無期限にすることができるカードです。
ただし、カード会社から発行されるポイントが無期限なだけなので、カード会社のポイントを貯めておき、マイルが必要になったときにANAマイルに移行する方法を使います。
一旦、ANAマイルに交換してしまうと有効期限が3年間になってしまうので注意が必要です。
獲得マイルアップも狙えるSPGアメリカン・エキスプレス・カード
実質マイルを無期限に貯めることのできるカードの中で、陸マイラーにおすすめのカードがSPGアメリカン・エキスプレス・カードです。
このカードを利用するとスターウッド・プリファード・ゲストのポイントを貯めることができます。
100円で3ポイント貯めることができ、3ポイントがANAの1マイルに交換できます。
このポイントには有効期限がないので実質無期限でマイルを貯めることができるのですが、驚く能力はこれだけではありません。
なんと60,000ポイント(ANA 20,000マイル分)を一気に交換すると5,000マイルのボーナスをもらうことができます。
これで実質のマイル還元率は100円で1.25マイルになるのでマイルの有効期限を無期限にすることができるだけでなく、マイルもお得に貯めることができます。
年会費1,000円台のカードでも6年までは伸ばすことができる
年会費が最も安い一般カードでは、マイルの有効期限を延長することはできないのでしょうか。答えは、延長可能です。
こちらの延長方法はとても簡単で、商品購入で得ることができたポイントをそのままカード会社のポイントとして保有しておきます。
VISAカードならばワールドプレゼント、JCBならばOkidokiポイントとして獲得したポイントをそのまま残すだけの簡単な方法です。
ただし、カードランクによってポイントの有効期限が異なり、一般カードの場合には2年間、ゴールドカードの場合は3年間がポイントの有効期限になります。
この有効期限ぎりぎりまで貯めておいて、有効期限を迎える直前にANAマイルに移行すれば一般カードで最長5年間、ゴールドカードで最長6年間マイルを貯めることができます。
ポイントを移行する方法を自動ではなく、手動にしておくことがポイントで、ポイント移行を自動にしてしまうと貯まったらすぐに移行処理されてしまうので、オンラインで設定を変更し、自分でポイント移行できるようにしましょう。
ポイントサイト活用派は、ポイントサイトで維持する
ANAマイルの有効期限を延長するポイントは、マイルを貯める前の段階で止めておくということです。
この段階であれば、ポイントの有効期限が適用されるため最低でも「ポイントの有効期限+3年」までマイルを維持することができます。
ポイントサイトを利用してマイルを貯めている人も、ポイントサイトのまま維持し続けて、必要になったときにマイルを移行するのが長期的にマイルを貯めていくのであれば一番賢い選択肢になります。
まとめ
- ANAマイルの有効期限を延長したいのであれば、ソラチカカードを保有してメトロポインに交換し、再度ANAマイルに移行する方法があるが交換率の都合上、10%のマイルを失うことになる。
- ANAの最上級ステータスやミリオンマイラーになればマイルの有効期限が廃止される。
- マイルの有効期限を延長するためのポイントとして、カード会社から付与されるポイントがあり、ANAマイルに移行する前のポイントが無期限であるANAアメリカンエキスプレスシリーズを発行すれば、実質無期限にマイルを貯めることができる。
- ANAの一般カードやゴールドカードでもカード会社から付与されるポイントの有効期限が2年から3年間あるので、このポイントのまま保管をしておいて、有効期限間際にANAマイルに移行すれば5年から6年程度の有効期限に延長できる。
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