飛行機に乗るときにエコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスの違いが気になる方は多いでしょう。
この記事ではエコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスとおまけでプレミアムエコノミークラスの差を色々な観点から検証したいと思います。
比較の為に料金や必要マイル数は日本(羽田・成田)→ハワイ(ホノルル)の便を仮定しています。
掲載しているのはミドルシーズン(3末)に最安で検索した際の便なので実際には航空券はもっと高くなる場合もあります。
日付による値段の違いは確認した日付でも最大で5倍の開きがありました。年間を通すと最安料金と最も高い料金で10倍ほど料金に開きがある場合もあるようです。
また予約変更可能なチケットか不可なチケットかでも値段は異なります、掲載しているのは予約変更不可のチケットです。
エコノミークラス
旅客機における座席区分の一つで、最も基礎になるクラスです。
お金に余裕がある人でも近距離ではエコノミークラスを使う方が多いです。
マイクロソフトの創始者であるビル・ゲイツが長い間エコノミークラスを使っていたのも有名な話です。
値段
約10万円(羽田)
約10万円(成田)
必要マイル数
35000マイル+燃油サーチャージ料金等 21050円
広さ
こればかりは航空会社と路線によるので一概には言えませんが基本的にはエコノミークラスの座席は狭いです。
新幹線の普通車をイメージしていただければわかりやすいと思います、あれと同じかそれより狭いくらいです。
B-979のような大型旅客機の場合は足元スペースの広さにもゆとりがあります。
なお非常口のすぐ近くの席は足元が広い為エコノミークラスでも快適に過ごすことが出来ます。
ただし非常時にはCAの方の手伝いをする必要があるため年齢制限があり「18歳以上の健康な方に限る」とされています。
広さ的には快適ですが離陸着陸時に荷物をほぼ全て上の棚に収めなければならない、というデメリットもあります。
またエコノミークラスの一番前の席も足元が広いため座席指定で優先的に埋まりやすいです。
機内食
※メニューは季節によって異なります。和食も注文可能です。
その他サービス
特になし。エコノミークラスは機体によって差が激しいクラスです。
モニターがない航空機もあるのでその場合は事前に調べてipadなど時間を潰せるアイテムを持って行きましょう。
ANAホノルル線は全便最新機材のボーイング787-9型機で運航しているためエコノミーでも比較的快適に過ごせると思います。
プレミアムエコノミークラス
エコノミーとはエコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置づけられる旅客機の座席等級で 運賃、座席の座り心地、サービス水準なども両クラスの中間程度となっています。
コスパ重視の方におすすめです。
エバー航空が1991年に導入したのが発端と言われています。
値段
約22万円
必要マイル数
プレミアムエコノミーは特典航空券では直接予約することが出来ません。
エコノミークラスを予約してアップグレードを行いましょう。
広さ
座席配列はエコノミークラスがの3席-4席-3席となっているのに対し、2席-4席-2席と2席分少なくなっています。(航空会社によって異なる可能性があります)
写真はハワイアン航空のものです。
通常のエコノミーでは座席の前後の間隔も31インチ(約79センチ)であるのに対し、プレミアムエコノミーでは36インチ(約91.44センチ)と広くなっています。
写真はANAのプレミアムエコノミーシートでオットマン付きの座席なので、長距離のフライトでも疲れにくいようになっています。
同じ航空会社でも路線によって機体が異なるのでビジネスクラスでも差があります。
B787-9と呼ばれるボーイングの最新機種はエコノミーやプレミアムエコノミーでも新しいシートが導入されています。
そのため長距離の移動の時は事前に機体を調べておくことをおすすめします。
機内食
機内食はエコノミークラスのものと同じです。
福岡-釜山線など線によっては国際線であっても食事が付いていない場合もあります。
その他サービス
チェックインカウンターについて
プレミアムエコノミークラスのチェックインはファーストクラスやビジネスクラスのような専用カウンターはなく、エコノミークラスのカウンターでチェックインを行います。
電源タップ
ユニバーサルタイプの電源が備わっており、パソコンなどの充電も可能です。
ビジネスクラス
ビジネスクラスとは旅客機の座席の等級における上級客室のことで最上級客室に当たるファーストクラスと標準客室のエコノミークラスの間に位置付けられています。
なお格安航空会社であるLCCは全てエコノミークラスだけと思っている方もいますがLCCにもビジネスクラスは存在します。
値段
約52万円(羽田)
約44万円(成田)
必要マイル数
60000マイル+燃油サーチャージ料金等 21050円
広さ
B787-9型機のビジネスクラスには、180度水平になるフルフラットシートが採用されています。
また日本の航空会社では初となるシートを互い違いに配置する「スタッガードシート配列」にすることで、どの席からでも直接通路にアクセスできるようになっています。
オットマン下に備わったバゲージ収納スペース、読書灯を備えた大型サイドテーブルなど、パーソナルスペースへの配慮も抜群です。
さらに各席大型のタッチパネル式液晶スクリーンが備わっており、映画、ビデオ、音楽、ゲームなどのすべてのエンターテインメントが簡単かつスムーズに楽しめるようになっています。
機内食
※メニューは時期等によって異なるのでご注意ください。
祇園にしかわ
レストラン よねむら
また海外発日本到着便はメニューが大きく異なるので公式サイトをご覧ください。
その他サービス
専用チェックインカウンター
ビジネスクラス専用のチェックインカウンターがあるので、長い列に並ぶことなくチェックインが可能です。
混雑している時間帯に並ぶ手間から解放されるののは嬉しい限りです。
また空港によっては保安検査場や入国審査にもビジネス・ファーストクラス用の優先レーンを設けています。
ラウンジの利用
出発前に軽食を無料で取ったりゆったりと過ごすことのできる空間、それがラウンジです。
食事のメニューもバラエティ豊かで、ビールやワインなどアルコールも充実しています。夜便や乗り継ぎの際はシャワールームを利用してさっぱりするのもおすすめです。無線LAN(Wi-Fi)によるインターネット接続も出来ます。
ただしANAに関して言えば国内線のラウンジは提供される食事がつまみ程度のもので味も至って普通の為はっきりいって微妙です。
またハイシーズンはラウンジが混んでいてかえってラウンジの方が過ごしづらいということもあり通の人はラウンジを利用せずそのまま飛行機に乗ることも多々有ります。
海外のラウンジだと香港やロンドン、ニューヨーク、フランクフルトなどは日本のANAラウンジより規模が大きく質も高かったです。
都市によって全然違うので違いを楽しみましょう。
優先搭乗
ビジネスクラスでは優先搭乗が可能です。
優先搭乗は以下のような優先順位となっています。
- 車椅子のご利用などお手伝いが必要なお客様(事前搭乗)
- ダイヤモンドメンバー、ファーストクラスをご利用のお客様
- プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ会員、スターアライアンスゴールド会員、ビジネスクラスをご利用のお客様
- エコノミークラス後列のお客様
- エコノミークラス前列のお客様
ただ先に入っても正直することがないので私はビジネスクラス利用時でもぎりぎりに行って優先搭乗を使わないことが多いです。
充電可能な大型テーブル
PC用電源も装備する大型テーブルで仕事も出来ます。
ファーストクラス
旅客機の最上級客席のことであり、大型旅客機のサービスは別次元です。
機体によってはファーストクラスの設定がないものもあります。
特筆すべき点としては長距離用のプロダクトの大部分がフルフラット化された昨今ファーストクラスの一部でシートの個室化が行われるようになった点です。
巨人機エアバスA380を導入したシンガポール航空やエミレーツ航空、エティハド航空、アシアナ航空などが個室のファーストクラスウィ提供しています。
値段
約152万円(成田)
必要マイル数
12万マイル+燃油サーチャージ料金等 20850円
※エコノミー、ビジネスと同じ日程の便が空いていなかった為税金等が異なっていますが同一日程であれば燃油サーチャージ料金等 は全クラス共通です。
広さ
高い壁で仕切られたスクエア型のシェル、内部はあらゆる無駄を削ぎ、最大限の心地よいスペースが確保されています。
一席一席独立しているのも快適さを上げるポイントとなっています。
参考までに他社のファーストクラスのシートの画像も載せておきます。
ルフトハンザ航空
キャセイパシフィック航空
エミレーツ航空
機内食
和食
ANAオリジナルの懐石料理のような和食料理です。
洋食
ワイン
ファーストクラスでは、最上級の名にふさわしい世界各国の選りすぐりのワインが提供されます。
その他サービス
優先搭乗
ビジネスクラス同様優先搭乗があります。
ダイヤモンドメンバー同様最優先で搭乗可能です。
上級ラウンジの利用
ANAであればANAスイートラウンジの利用が可能となります。
エコノミークラス・ビジネスクラス・ファーストクラスの違いまとめ
エコノミークラスの料金を基準とするとプレミアムエコノミーが2倍、ビジネスクラスが5倍、ファーストクラスが15倍程という結果になりました。
私は全てのクラスに乗ったことがありますがやはり長距離路線であればビジネスクラス以上のクラスでないと旅が億劫になってしまいます。
一度だけエコノミーでカナダに行ったことがありますが一睡もできませんでした。
そのため個人的には一番のポイントは席がフルフラットになっているか(座席が全て倒れるか)どうかです。
フルフラットでないと寝づらいことこの上ありません。
と言っても寝れるかどうかの違いだけで2倍や5倍もするチケットを買うかどうかというと微妙なところです。
普段国際線に乗るときはビジネスクラスしか使っていませんがそれは普段からマイルを貯めているからこそ出来ることです。
ハワイ行きビジネスクラス60000万マイルは1年目から十分貯めることの出来るマイル数ですのでマイルを貯めていないという方はぜひこの機会にマイルを貯め始めてみてはいかがでしょうか?
私は25歳までは実費で飛行機に乗っていましたがそれ以降は座席が取れない時を除いて特典航空券の利用でしか飛行機に乗ったことがありません。
座席が取れなかったのも200回ほどの渡航のうち5回未満ですのでほぼ全てをマイルだけでカバーしています。
ちなみにファーストクラスで世界1周旅行に行ったこともありますが必要マイル数は最大でも40万マイル程です。(旅程により変わります)
現金でチケットを買う場合は500~600万円程必要です。私のような一般人にはとても買えたものじゃありませんがマイルならこのような旅を可能にしてくれます。
40万マイル貯めるにはマイルを貯めるテクニックを身につけてから3年ほどはかかると思いますがそれは間違いなく誰でもできることです。
普通に生きていては味わえない世界を味わいたいという方はぜひマイルを貯めましょう!
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