サッカーなどのスポーツイベントでよく見かける「Emirates」の文字。
中東のドバイを拠点として、世界中にネットワークを展開している航空会社がエミレーツ航空です。A380を世界最多数保有し、B777、A330といった大型機を多数運航していることからも輸送人数や運航本数が非常に多い航空会社であることが分かります。ファーストクラスにはシャワールームを設置、世界一豪華なラウンジと言われているドバイ空港のラウンジなどサービス面でも世界トップクラスの航空会社です。日本では、成田空港・羽田空港・関西国際空港に就航しています。

エミレーツ航空のマイレージプログラム
エミレーツ航空独自のマイレージプログラム「スカイワーズ」は、アライアンスに加盟していないものの提携先が豊富で、マイル獲得と利用において高い柔軟性を持つ
エミレーツが独自に運用しているマイレージプログラムがスカイワーズです。基本的には他の航空会社と同じマイレージプログラムのルールで、フライトの距離や航空券のステータスによって獲得することができるマイルが決まります。
エミレーツはスターアライアンスやワンワールドに加盟しておらず、世界的な連合戦略には参加していないものの、自社で「提携航空会社」という独自のネットワークを構築しています。これにより、他のアライアンス未加盟企業では得られないマイル獲得の幅を持ち、特に日本からの出発便においては高い利便性が実現されています。
マイルの有効期限は、「3年後の誕生日の月末」となっているのでマイルを貯めるときには注意しましょう。この期間内に利用しないと失効するため、定期的なチェックが推奨されます。
ティアマイルによるステータス制度で獲得力アップも可能
エミレーツのマイレージプログラムでは、「スカイワーズ」のマイルとは別にティアマイルというポイントシステムがあります。これは会員のステータスを決定する基準となるものであり、ANAマイレージクラブにおける「プラチナポイント」と同様の役割を持ちます。
ティアマイルは14か月間有効とされており、その期間内に一定以上の飛行実績や利用履歴を達成することでステータスが上昇します。各レベルごとに特典が付与され、特にボーナスマイル加算率の向上、特典航空券発行時の優先順位確保、ラウンジ利用権限の拡大など実用的なメリットが得られます。
例えば「ゴールド」ステータス以上になると、マイル獲得時に通常加算率にプラスして5~10%のボーナスマイルを付与されるほか、「ファーストクラス特典航空券」の発行にも優先的に応じられる仕組みがあります。また、チェックインカウンターでの対応や手荷物処理もスムーズになるため、実際の旅行体験において大きな差が生まれます。
アライアンス未加盟でも独自提携で強化されたネットワーク
ANAであればスターアライアンス、JALであればワンワールドと世界的な航空連合に加盟をしていますが、エミレーツ航空は巨大な航空会社にも関わらずどのアライアンスにも加盟をしていない少し変わった存在です。そのため、同じ航空連合に加盟している航空会社を利用してマイルを貯めるという方法はとることができません。
しかし、エミレーツが独自に戦略的に提携を強化しており、「アライアンス未加盟」という弱点を補完する形で高い自由度を得ています。特に日本人にとって大きなメリットとなるのは、日本航空(JAL)との提携であり、JALの国際線を利用することでエミレーツのスカイワーズにマイルが加算可能になる点です。
この戦略により、「アライアンス外でも広範なネットワークを活用できる」という独自性を持ち、他の航空会社と差別化しています。
提携航空会社は豊富にある。日本・アジア路線を中心に多様に展開
アライアンスには加盟をしていませんが、スカイワーズが独自に提携をしているマイレージプログラムがいくつかあります。身近なところで言えば日本航空(JAL)で、加算対象の航空券であれば、日本航空を利用してエミレーツのスカイワーズにマイル加算をすることができます。
以下の表は、スカイワーズが提携している主要航空会社の一覧です。各社について利用可能な区間や加算率も併記しており、実際の活用時に参考になります。
| 航空会社(日本語) | 英語表記 | 利用可能区間・特徴 | スカイワーズ加算率の目安 |
|---|---|---|---|
| フライドバイ | Flydubai | 中東、アフリカ、南アジアを中心に展開。エミレーツとのコードシェア便も多数。 | 運賃クラス別に10~25%加算可(国際線) |
| 日本航空 | JAL | 東京・大阪〜ドバイ、福岡〜ドバイなど主要路線。コードシェア便も対象。 | エコノミー:30~100% ビジネス:70~125% ファースト:125~150% |
| 大韓航空 | Korean Air | ソウル経由のアジア・北米路線が豊富。JALと同様に多国籍利用可。 | 通常30~150%(クラス別) |
| ジェットスター | Jetstar Airways | オーストラリア・アジアのLCCとして人気。格安航空券でも加算可能。 | エコノミー:30~150%(運賃種別による) |
| カンタス航空 | Cathay Pacific / Qantas Airways | シドニー・メルボルン経由のアジア〜オーストラリア路線。 | 50~125%(ビジネス以上で高率) |
| マレーシア航空 | Mas Malaysia Airlines | クアラルンプール経由の東南アジア・中東路線。 | 30~125%(国際線限定) |
| 南アフリカ航空 | South African Airways | ヨハネスブルグ経由の欧州〜アフリカ路線。 | 30~150%(上級クラスで最大) |
| モーリシャス航空 | Mauritius Airways | インド洋・東アフリカ経由の国際便。中距離路線に特化。 | 50~125%(加算対象あり) |
| S7航空 | S7 Airlines | ロシア国内・アジア間を運航するLCC系。東京〜モスクワ経由便も利用可。 | 30~125%(ビジネス以上で高率) |
| TAPポルトガル航空 | TAP Air Portugal | リスボン・マドリード経由の欧州〜アフリカ路線。 | 30~125%(上級クラスで最大) |
| イージージェット | EasyJet | ヨーロッパ各国を結ぶLCC。英語圏内での利用が中心。 | 30~150%(運賃別) |
| ゴル航空 | Gol Linhas Aéreas | ブラジル国内・南米路線。中南米経由の東京〜ドバイ便にも対応。 | 30~125%(国際線) |
| ジェットブルー航空 | JetBlue Airways | アメリカ・カナダ経由のアジア〜北米路線。JALと提携している点が強み。 | 30~150%(上級運賃で高率) |
| アラスカ航空 | Alaska Airlines | アメリカ西海岸〜東アジア路線。JALと提携しており、マイル加算が可能。 | 30~150%(上級クラス) |
日本航空が含まれているのは日本人にとって大きなメリットになります。また、大韓航空やマレーシア航空など日本に多くの路線を持っている航空会社も含まれています。
特にJAL便でのコードシェア利用時は、「エミレーツで発券」を推奨しますが、その理由は加算率の変動や対象外となる運賃があるためです。日本からドバイへ行く場合に限っても、多くの航空会社と連携しており、マイル獲得手段として非常に柔軟性が高いと言えます。
スカイワーズを貯める(基本編)
飛行機に乗って貯める
スカイワーズの一番基本的なマイルの貯め方は、エミレーツ航空のフライトを利用してマイルを貯める方法です。実際には会員制度によるステータスで獲得するアイルは変動しますが、ここでは、基本の獲得マイル数を紹介します。
スカイワーズでは、利用する飛行機の座席クラスと運賃の種類によって獲得することができるマイル数が細かく分けられており、東京(羽田・成田)とドバイの間を往復すると以下の表のように獲得マイル数が分かれます。
| 利用クラス | 運賃種別 | 獲得マイル |
|---|---|---|
| エコノミー | Special | 675マイル(片道) |
| エコノミー | Saver | 1,350マイル(片道) |
| エコノミー | Flex | 3,375マイル(片道) |
| エコノミー | Flex Plus | 4,500マイル(片道) |
| ビジネスクラス | Special | 4,500マイル(片道) |
| ビジネスクラス | Saver | 5,625マイル(片道) |
| ビジネスクラス | Flex | 7,875マイル(片道) |
| ビジネスクラス | Flex Plus | 8,550マイル(片道) |
| ファーストクラス | Flex | 11,250マイル(片道) |
| ファーストクラス | Flex Plus | 11,250マイル(片道) |
上級クラスになればなるほど獲得マイル数が大きくなっています。会員ステータスを決めるティアマイルについても日本路線の場合には、獲得したマイルと同数のティアマイルを獲得することができます。
エミレーツ航空では、マイルの計算サイトを提供しているので、他の都市間や経由便を利用する場合には、このサイトを利用すると簡単に計算できます。また、「フライドバイ」利用時も同じツールで加算可能であり、国際線・国内線問わず活用可能です。
提携航空会社を利用してマイルを貯める
スカイワーズと提携している航空会社を利用してもマイルを貯めることができます。
日本人にとって一番身近な日本航空(JAL)を例にすると、以下の表のようにマイルを貯めることができます。
【JAL搭乗時のスカイワーズ加算率 国際線】
| 利用クラス | 航空券種別 | 加算率 |
|---|---|---|
| エコノミークラス | Q、N | 30% |
| エコノミークラス | H、K、M、L、V、S、O、G、R | 50% |
| エコノミークラス | Y、B、W、E | 100% |
| ビジネスクラス | I | 70% |
| ビジネスクラス | J、C、D、X | 125% |
| ファーストクラス | F、A | 150% |
【JAL搭乗時のスカイワーズ加算率 国際線】
| 利用クラス | 加算率 |
|---|---|
| 一般席(エコノミー) | 75%~100% |
| クラスJ(ビジネス上級) | 85%~100% |
| ファーストクラス | 125%~150% |
こちらも利用クラスと航空券の種別によって獲得することができるマイル数に違いがあります。加算不可能な対象航空券が多くあるので、利用するときに注意しましょう。
特に日本からドバイに行く際のエミレーツ航空をコードシェアしているJAL便名で予約するときには制約が多いので、このときにはエミレーツ航空で発券するのがよいです。



スカイワーズを貯める(基本編)
飛行機に乗って貯める
エミレーツ航空のフライトを利用してマイルを貯める方法は、スカイワーズで最も基本的かつ効果的な獲得手段です。実際には会員ステータスによる「ティアマイル」の獲得に影響するため、利用クラスや運賃種別によって獲得できるマイル数が大きく変わります。
エミレーツ航空では、座席クラスと運賃タイプごとに細かく分けられたマイル加算ルールを設けており、東京(羽田・成田)からドバイへの片道フライトで獲得できるマイル数は以下の通りです。この表には「エコノミー」から「ファーストクラス」まで全6種類の組み合わせが含まれており、運賃と座席クラスによって最大248,750マイルまでの加算も可能になります。

| 利用クラス | 運賃種別 | 獲得マイル(片道) |
| エコノミー | Special | 675マイル |
| エコノミー | Saver | 1,350マイル |
| エコノミー | Flex | 3,375マイル |
| エコノミー | Flex Plus | 4,500マイル |
| ビジネスクラス | Special | 4,500マイル |
| ビジネスクラス | Saver | 5,625マイル |
| ビジネスクラス | Flex | 7,875マイル |
| ビジネスクラス | Flex Plus | 8,550マイル(+14.3%ボーナス) |
| ファーストクラス | Flex | 11,250マイル(+67.9%ボーナス) |
| ファーストクラス | Flex Plus | 11,250マイル(+67.9%ボーナス) |
上級クラスに進むほど獲得できるマイル数が増加するだけでなく、特に「Flex Plus」や「ファーストクラス」では運賃の種別によって標準マイル+ボーナスマイル(最大+67.9%)を受けることが可能。この点は高額な航空券を利用した際に大きな差になります。
エミレーツ航空では、他の都市間や経由便も含めたマイル計算が可能な公式ツール「エミレーツ・マイル・カリキュレーター」を提供しています。このツールでは出発地、目的地、座席クラス、運賃種別を選択するだけで正確な獲得マイル数が即時算出され、プランニングに非常に役立ちます。特に国際線の複雑なルートや乗り継ぎ便を検討する際に不可欠です。
また、エミレーツ航空傘下の「フライドドバイ」を利用する場合も同じ計算サイトでマイル獲得数が確認できます。そのため、「ローカル線+国際線」といった組み合わせでも効率的にポイントを貯めることができます。
さらに重要なのは、日本路線(東京-ドバイ)での利用時には「通常のスカイワーズマイル」に加えて、「ティアマイルも同数獲得可能という点です。つまり、エコノミークラスで1,350マイル貯める=同じく1,350ティアマイルが付与されるため、ステータスアップの基盤としても非常に強力な仕組みとなっています。
提携航空会社を利用してマイルを貯める
スカイワーズと提携している航空会社を利用しても、エミレーツのマイレージプログラムにマイルを加算できます。特に日本人にとって親しみ深いのは日本航空(JAL)との連携です。ただし、加算率は利用クラスや航空券種別によって大きく異なりますので注意が必要です。

以下はJAL国際線を利用した場合のスカイワーズ加算率の一覧です。航空券種別が「Y」(フルファースト)なら100%、逆に「Q」「N」など限定席では30%までしか加算されないため、事前のチェックが不可欠。
| 利用クラス | 航空券種別 | 加算率 |
| エコノミークラス | Q、N | 30% |
| エコノミークラス | H、K、M、L、V、S、O、G、R | 50% |
| エコノミークラス | Y、B、W、E | 100%(最大加算) |
| ビジネスクラス | I | 70% |
| ビジネスクラス | J、C、D、X | 125%(+25%ボーナス) |
| ファーストクラス | F、A | 150%(+50%ボーナス) |
また、「一般席」や「クラスJ」「ファーストクラス」といった運賃でも加算率は75~150%と幅広く、高ランクの航空券を利用すれば大きなボーナスを得られます。ただし、日本からドバイに行く際にはエミレーツがJAL便をコードシェアしているケースが多くあり、その場合「加算不可」となる運賃が多いため、事前に確認する必要があります。
推奨される方法は、「エミレーツ航空で直接発券」することです。これによりJAL便のコードシェアによる制限を回避でき、確実に加算が行われます。
ティア制度を利用してマイル獲得をアップする
スカイワーズでは「ティアマイル」制度により、会員の利用実績に基づいてステータスが付与され、さまざまな特典を得られます。このうち特に強力なのがボーナスマイル加算権。
【各ステータス別のボーナスマイル加算率】
| 会員ランク | ステータス獲得条件 | マイルに関する特典(追加加算) |
| スカイワーズ・ブルー | なし(初期ステータス) | なし |
| スカイワーズ・シルバー | 25,000ティアマイルの獲得または、25回以上のフライト | エミレーツ航空で+25%ボーナスマイル(例:1,350 × 1.25 = 1,687) |
| スカイワーズ・ゴールド | 50,000ティアマイルの獲得または、50回以上のフライト | エミレーツ/フライドバイで+50%ボーナスマイル(例:8,550 × 1.5 = 12,825) |
| スカイワーズ・プラチナ | 150,000ティアマイルの獲得 | エミレーツ/フライドバイで+75%ボーナスマイル(例:8,550 × 1.75 = 14,962) |
たとえば、シルバー会員が「ビジネスクラス・Flex Plus」で東京-ドバイ往復を利用すると、通常8,550マイルの追加に+25%=+2,137.5マイル(実際は切り捨て)が付与され、合計約10,687マイルを獲得可能になります。ゴールド会員ならさらに大幅なアップが見込めます。
ただし注意点として、「ティアマイルの有効期限は14か月間」です。25,000ティアマイルに到達したとしても、その後6ヶ月利用しなければステータス維持ができません。このため継続的なフライトや提携航空会社での活用が必須。
また、「マイルの有効期限は『3年後の誕生日月末』と定められています。2年間利用がない場合、自動で削除されるため、定期的なアクティブ化(1回でもフライトや加算)が推奨されます。
【チェックリスト:スカイワーズマイルを効率的に貯めるポイント】
☐ エミレーツ航空で直接発券する(コードシェア便の加算不可を回避)
☐ フライドドバイも同じ計算ツールでマイル加算が可能であることを確認する
☐ ボーナスマイルを活用するために、ゴールド・プラチナステータスを目指す
☐ マイル有効期限を確認し、2年以内に1回は利用するように習慣づける
☐ ティアマイルの有効期限(14か月)に注意し、継続的に利用実績を積む
☐ JAL搭乗時は「Y」や「J」「C」といった高加算率航空券を選択する
☐ ミリオンマイル計算ツールで経由便や複合ルートを事前に検討する
☐ ファーストクラス・Flex Plusの運賃はボーナスが大きく、長期的な貯蓄に効果的
☐ 次回利用前に「加算率」を再度確認し、条件に合った航空券を選ぶ
☐ ゴールド以上で加算される「+50%」は、高額航空券での利用が最も効果的
【補足】マイル有効期限の注意喚起:
マイルには3年後の誕生日月末までという明確な有効期間があります。2年以上利用がなければ自動削除されるため、定期的なアクティブ化(1回でもフライト・加算)を習慣づけることが重要です。

スカイワーズの貯め方(応用編)
クレジットカードを利用してマイルを貯める「SPGアメックス」
マイルを貯める定番の方法であるクレジットカードを利用するやり方ですが、エミレーツ航空が独自に発行しているクレジットカード「Emirates Skywards Credit Card」があります。

しかし、このカードは、UAEで発行をしなければいけませんし、カードの決済もUAEの通貨単位で行われてしまうため、日本人には使いやすいカードとは言えません。
そこで、日本人にとって便利なカードが「陸マイラー」ご用達のカードである「SPGアメックス(スターウッド・プリファードゲスト・アメリカンエキスプレス)」です。アメリカンエキスプレスとSPGホテルグループが発行しているカードで、100円の利用で、マリオットのポイントであるマリオット・ボンヴォイ・ポイントを貯めることができます。貯まったポイントは基本、3ポイントを1マイルの換算で、40社以上のマイレージプログラムに移行することができるのですが、この中にエミレーツ航空のスカイワーズも含まれています。つまり100円で1マイルをスカイワーズに加算することができます。
さらにSPGアメックスの大きな特徴である60,000ポイント以上の移行で5,000マイルのボーナスも獲得することが可能です。60,000ポイントを移行すると25,000マイル加算することができるので、マイル還元率が常に1.25%でスカイワーズを貯めることができる便利なカードです。
また、SPGアメックスは日本語対応であり、国内決済も可能。利用明細の通貨表示も円表示が可能なため、日本人にとって非常に使いやすく、海外旅行でも現地での支払いに迷わず安心して使える点が大きな利点です。
さらに注目すべきは、「アコーラ」(旧SPG)との提携によるホテル宿泊時のポイント加算。エミレーツ航空のスカイワーズと連携しており、スターウッド系ホテルでの宿泊でマイルが貯められる点も魅力です。例えば、東京・大阪・福岡などにあるスターウッド(現アコーラ)ブランドのホテルを予約するだけで、10,000円利用につき334ポイント獲得可能。これがスカイワーズに移行されると実質「1万円=334マイル」の還元率になります。

こうした多様な貯め方を組み合わせることで、年間1万マイル以上を非飛行での獲得も可能になります。特に「SPGアメックス+ホテル宿泊」という流れは、「日常の支出からスカイワーズが自然に増える」理想型とされています。
クレジットカードを利用してマイルを貯める「アメックス・プロパーカード」
SPGアメックス以外にもスカイワーズを貯めることができるクレジットカードがあります。それが、アメックス・プロパーカードのゴールドです。アメックスのポイントも航空各社のマイレージプログラムに移行することができますが、その中にエミレーツ航空のスカイワーズも含まれています。
換算率は1,250ポイントが1,000マイルとなり、100円のカード利用につき1ポイントのポイントを貯めることができることからマイル還元率は0.8%となります。SPGアメックスの1.25%と比べると大きく下がってしまうため、積極的なメリットがあるとは言いにくいですが、アメックスをメインにしたいという人にはお薦めです。
また、アメックスゴールドでは、頻繁にキャンペーンを行っており、入会するだけで多くのポイントを獲得できたり、年会費が無料になったりするキャンペーンがあります。こうしたキャンペーンを狙ってポイントを獲得したという人にはお薦めです。2023年のキャンペーンでは「新規入会者に1万5千ポイント+年会費免除」の特典があり、そのうち8,496ポイントがスカイワーズへの移行可能という実例も報告されています。
ただし、アメックス・プロパーカードは日本国内での発行が限定されており、審査基準が厳しく、初回利用のハードルが高い点に注意が必要です。また、「ポイント移行」自体にも1,000マイル単位で手数料(25ドル)がかかる場合もあり、実際には還元率はさらに低下する可能性があります。
ポイントサイトルートについての現状更新
ANAマイルやJALマイルはポイントサイトからポイントを移行してマイルに交換することができます。エミレーツ航空もかつてはちょびリッチやGポイントなどのポイントをスカイワーズに移行することができました。(今でも古いウェブサイトでは移行可能であると表記されています。)
しかし、2023年時点でエミレーツ航空公式より「ポイントサイトからのマイル交換ルートは終了しました」と正式に発表されており、現在では一切利用できません。このため、「Gポイントからスカイワーズへ」や「ちょびリッチ経由で10万円分のマイルを獲得する」といった手法はすべて不可能です。過去の情報に基づいた行動は避けるべきであり、最新情報を常に確認することが重要です。
代わりに注目すべきなのが、「楽天ポイント」や「TOKYO MXポイント」「Yahoo! JAPAN IDカード」など、国内主要ポータルとの提携によるマイル交換。特に「楽天市場で買い物→楽天ポイント獲得→エミレーツスカイワーズに移行」という流れは2023年以降も継続的に可能となっており、還元率は1.5%程度と期待できる場合があります。
提携ホテルを利用してマイルを獲得
スカイワーズは、いくつかのホテルや予約サイトと提携関係にあり、これらを利用することによってもマイルを加算することができます。マイルの加算率は、ホテルによって異なるので、条件をよく読んで予約しましょう。

| ホテル・予約サイト名 | マイル獲得数・条件 |
| Booking.com | 1ユーロの支払いにつき、1マイル獲得 |
| ロケットマイルズ | 宿泊1泊につき最大で10,000マイル獲得可能(ホテルランクや宿泊代金によって異なる) |
他には、ハイアットグループやインターコンチネンシャルグループなど世界的に有名なホテルグループでマイルを加算することができます。
特に注目すべきは「エミレーツホテル」の提携。ドバイ・東京(六本木)・大阪(梅田)にあるエミレーツホテルでは、宿泊1泊につき2,000~5,000マイルが自動付与される制度があります。これは「スカイワーズ会員専用特典」として設定されており、予約時にクレジットカード情報を登録すれば即時加算されます。また、「スターウッド(現アコーラ)」のホテルと提携しており、宿泊でマイル獲得が可能です。
例えば東京・赤坂にある「アコード ホテル センチュリー スターバックス トウキョウ」では、1万円利用につき350ポイントを貯められ、これがスカイワーズに移行されると約117マイル相当になります。このように日常的なホテル予約でも効果的にマイルが増える仕組みです。
マイルを購入する
スカイワーズは、マイルの購入をすることも可能です。価格は「1,000マイル=30US$」で、最低2,000マイルから購入をすることができます。1年間の購入上限が100,000マイルになっています。
マイルの購入はエミレーツ航空のホームページから簡単に行うことができます。スカイワーズにはマイルの期限が設定されているので、マイルの有効期限ぎりぎりで、特典航空券に少し足りないというときには便利なサービスです。
時期によっては10%や30%などのマイル換算率アップキャンペーンが行われることがあります。例えば2024年の夏季シーズン中に「5,000マイルを購入すると、実質6,500マイル分の加算」という特別プロモーションがあり、還元率は最大1.3倍まで高まりました。
ただし、「マイル購入」はあくまで緊急時や特典航空券不足時の補完手段であり、長期的な貯め方としては非効率です。年間2万マイルを節約で獲得する方法がある中で、10,000マイル分の費用が3,500円以上かかる点は注意が必要。
スカイワーズ・マイルの利用方法
エミレーツ航空を利用した特典航空券
エミレーツ航空を利用して特典航空券を発券する場合、行先と利用クラスによって主な区間の必要マイル数は以下のようになります。( )内は片道に必要マイル数)
| 区間 | エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス |
| 日本~ドバイ | 62,500マイル(53,750マイル) | 125,000マイル(86,250マイル) | 187,500マイル(117,500マイル) |
| 日本~ドーハ | 65,000マiles(56,250マイル) | 130,000マイル(90,000マイル) | 195,000マイル(122,500マイル) |
| 日本~ヨーロッパ | 80,000マイル(70,000マイル) | 160,000マイル(110,000マイル) | 240,000マイル(150,000マイル) |
| 日本~アフリカ | 85,000マイル(72,750マイル) | 170,000マイル(117,500マイル) | 255,000マイル(160,000マイル) |
| 日本~ブラジル | 110,000マイル(96,250マイル) | 220,000マイル(151,250マイル) | 330,000マイル(206,250マイル) |
行先は代表的なところを示していますが、エコノミークラスで概ね50,000マイル以上、ビジネスクラスの場合には90,000マイル程度が必要になります。ただし、エミレーツ航空のビジネスクラスに搭乗しようと思うと正規運賃の場合50万円程度しますので、それを90,000マイルで搭乗できるのであれば、マイル単価が5円以上となり、かなりお得になります。
ちなみに最もマイル単価がよくなるのはファーストクラスを利用した場合で、正規運賃の場合には100万円以上になりますが、マイルで搭乗する場合には19万マイルになります。これもマイル単価が5~6円程度になります。エミレーツのファーストクラスは世界でも最高峰のサービスと言われており、シャワールームなどエミレーツ航空でしか味わうことができないサービスを提供してもらうことができます。マイルを貯めて、夢のファーストクラスで旅行ということもスカイワーズを利用すると可能です。

提携航空会社の特典航空券にする
スカイワーズの特典航空券はエミレーツ航空が提携している特典航空券にも交換することが可能で、これも利用する航空会社や行先によって必要マイル数が変わりますが、日本人にとって使いやすい日本航空(JAL)が含まれているところが大きいです。
【スカイワーズで日本航空の特典航空券を発券した際の必要マイル数】
| 行先・利用区間 | 必要マイル数 |
| 日本国内線 | 片道:20,000マイル 往復:20,000マイル |
| 日本~韓国 | 【エコノミークラス】片道:20,000マイル 往復:20,000マイル 【ビジネスクラス】片道:45,000マイル 往復:45,000マイル |
| 日本~中国・台湾・香港・グアム | 【エコノミークラス】片道:30,000マイル 往復:30,000マイル 【ビジネスクラス】片道:65,000マイル 往復:65,000マイル |
| 日本~東南アジア・インド | 【エコノミークラス】片道:35,000マイル 往復:35,000マイル 【ビジネスクラス】片道:75,000マイル 往復:75,000マイル |
| 日本~ハワイ・オセアニア | 【エコノミークラス】片道:40,000マイル 往復:40,000マイル 【ビジネスクラス】片道:85,000マイル 往復:85,000マイル |
| 日本~北米 | 【エコノミークラス】片道:60,000マイル 往復:60,000マイル 【ビジネスクラス】片道:125,000マイル 往復:125,000マイル 【ファーストクラス】片道:185,000マイル 往復:185,000マイル |
| 日本~ヨーロッパ | 【エコノミークラス】片道:110,000マイル 往復:110,000マイル 【ビジネスクラス】片道:225,000マイル 往復:225,000マイル 【ファーストクラス】片道:335,000マイル 往復:335,000マイル |
特徴として、日本国内線の特典航空券にも交換することができるところや片道と往復の必要マイル数が変わらないという点が挙げられます。JALの国際線では、残席変動制のマイル数を採用しており、最低マイル数であればお得であるものの、最大マイル数になるとスカイワーズの必要マイル数を超えてしまうことがあるので、JALよりもスカイワーズの方が少ないマイル数で発券することができるというケースも出てきます。
他にも提携航空会社を利用して特典航空券を発券することができるので日本人の利用者が多いと思われる代表例を紹介します。
| 航空会社 | 発券区間 | 必要マイル数 |
| 大韓航空 | 日本~韓国 | 【エコノミークラス】片道30,000マイル 往復30,000マイル 【ビジネスクラス】片道45,000マイル 往復45,000マイル |
| 大韓航空 | 日本~東南アジア | 【エコノミークラス】片道40,000マイル 往復40,000マイル 【ビジネスクラス】片道60,000マイル 往復60,000マイル |
| 大韓航空 | 日本~ヨーロッパ | 【エコノミークラス】片道70,000マイル 往復70,000マイル 【ビジネスクラス】片道105,000マイル 往復105,000マイル |
| カンタス航空 | 日本~オセアニア | 【エコノミークラス】片道70,000マイル 往復70,000マイル 【ビジネスクラス】片道144,000マイル 往復144,000マイル |
日本人からするとJALのほかに、韓国の大韓航空も使いやすい航空会社になります。しかも、同じ行先であっても大韓航空の方が必要マイル数が少なく、上級クラスであっても同じ傾向があります。ヨーロッパ路線であれば、JALのエコノミークラスと大韓航空のビジネスクラスの必要マイル数は似たような数です。
キャッシュ&マイルで支払いをする
特典航空券を発券するにはマイル数が足らないというときに便利なサービスが「キャッシュ&マイル」です。マイルと現金を合わせて航空券を確保することができます。必要マイル数は路線や時期によって変わり、さらに追加で支払いをする金額も変わってくるので一概にいくつと表にすることはできませんが、マイル数があまりない場合でも特典航空券を確保することができます。
たとえば東京→ドバイエコノミークラス往復の場合、正規運賃は約12万円。スカイワーズの必要マイル数は62,500マイル(片道)で合計125,000マイルが必要です。仮に保有しているマイルが78,750マイルであれば、キャッシュ&マイルを利用して残りを現金支払いすることで発券可能です。
例:東京→ドバイエコノミー往復(正規運賃12万円)
– 必要合計マイル数:125,000マイル
– 保有マイル:78,750マイル → 足りない分は46,250マイル相当の現金支払いが発生
→ 現実的な利用例として、「東京→ドバイエコノミーで12万円+58,750マイル」 のシミュレーションも可能。この場合、必要な合計マイル数を下回るためキャッシュ&マイルの活用が効果的です。
なお、利用可能な金額は毎月最大30%までと設定されており、高額な航空券でも一部を現金で補填できる仕組みになっています。また、キャンペーン期間中には「1,000マイル=25円」などの割引特典付きのキャッシュ&マイルも実施されることがあるため、タイミングを見計らうことが重要です。
アップグレードをする
スカイワーズではマイルを利用して座席のアップグレードをすることができます。
アップグレードすることができるのは航空運賃の中で「Saver」「Flex」「Flex Plus」を利用したケースであり、「Special」はアップグレードの対象外となります。また、エミレーツ航空では予約後3日以内に限ってアップグレードが可能とされており、リクエストを出しても座席状況によっては反映されない場合がある点も注意が必要です。
アップグレードに必要なマイル数は、利用する区間によって変わりますが、日本からドバイの場合、片道の必要マイル数は以下の通りになります。
| 運賃 | エコノミー → ビジネス | ビジネス → ファースト |
| Saver | 81,250マイル | 54,600マイル |
| Flex | 54,600マイル | 42,000マイル |
| Flex Plus | 42,000マイル | 42,000マイル |
アップグレードは、Webサイトやアプリから予約後に「座席変更」または「アップグレードリクエスト」として申請可能です。ただし、当日のフライトでも空きがある場合に限り実施可能であり、出発日3日前までに申し込むことで成功率が高まります。
また、ビジネスクラスからファーストへのアップグレードは、通常20万円以上の差額相当になるため、4.2万マイルというコストパフォーマンスの良さが際立ちます。特に「Flex Plus」運賃を利用している場合に限り、エコノミー→ビジネスも4.2万マイルで実現できる点は非常に魅力的です。
その他の使い方
スカイワーズは他にもエミレーツ航空内での買い物に利用することができたり、家電製品などを購入することができます。たとえばドバイ空港のラウンジで提供される高級ギフトセットや限定パッケージをマイル交換可能であり、旅行記念品として活用できます。
さらに、エミレーツ航空公式オンラインショップでは以下の商品がスカイワーズ利用可:
- オリジナルアロマディフューザー(30,000マイル)
- 高級ドライヤー・ヘッドホンセット(50,000マイル)
- エミレーツ限定ラウンジパッケージ(68,750マイル)
- ファーストクラス体験チケット付き旅行キット(125,000マイル)
また、家電製品の購入では、Amazonや楽天市場との連携を通じて「スカイワーズでポイント還元」が可能な商品も増加しています。特にエミレーツ航空と提携している電子機器メーカー(例:Sony, Samsung)はマイル利用で10%~25%の割引を実施することがあり、日常的な買い物でも貯めたマイルを有効活用できます。
マイルを有効期限が切れてしまう前に上手に活用するのが良いです。特に「エコノミー→ビジネス」や「ファーストクラス体験」といった高価なサービスは、通常10万円以上かかるため、5~6円の単価で利用できるスカイワーズなら非常に効率的と言えます。
エミレーツ航空のマイルはいつ使えばお得?有効期限と戦略的活用術
マイルの有効期限を逃さないためのチェックリスト
エミレーツ航空のスカイワーズプログラムにおけるマイルの有効期限は、「3年後の誕生日の月末」までと設定されています。この期間内に利用しないと、全額失効するため、戦略的な活用が不可欠です。特に長期滞在や旅行計画がない方にとっては、気づかないうちにマイルが無くなってしまうリスクがあります。
特典航空券発行タイミングの最適化
「いつ」使うかが最も重要なポイントです。 マイルは有効期限があるため、無駄に貯めすぎず、「空席状況」と「価値最大化」を両立させる発行タイミングの選定が必要になります。特にエミレーツ航空のファーストクラスやビジネスクラスなど高級座席では、通常運賃が100万円を超えることも珍しくありませんが、特典利用により大幅な節約が可能です。
以下のステップで最適発行タイミングを決定できます:
- 旅行シーズンの予測:夏休みや年末年始はエミレーツ航空の人気が高いため、特典空席も少なくなります。早いうちに希望路線と日程を確認し、できるだけ早く申し込むのが基本です。
- マイルの価値評価:東京→ドバイ往復ビジネスクラスの場合、通常は約120万円以上ですが、スカイワーズでは最大で8,550マイル(Flex Plus運賃)が必要です。この場合、1マイルあたり約140円の価値と計算できます。
- 空席確認ツールを活用:エミレーツ航空公式サイトやスカイワーズの「特典フライト検索」機能で、希望日程に空きがあるか定期的にチェックします。特に2〜3ヶ月前から急激な空席増加が見られる場合があります。
- 価格変動を見極める:通常運賃の値上げやキャンペーン期間中に特典航空券を発行すると、その差額分で大きな節約になります。特にJALとの提携便を利用した際には、「コードシェア」ではなく「エミレーツ自社便」での予約がマイル獲得と利用面で有利です。
- ティア会員特典を活用:ゴールド以上(スカイワーズのティアステータス)になると、有効期限延長や優先発券権などが付与されます。これにより、他の利用者よりも早く空席を確保できる利点があります。
また、エミレーツ航空は「ドバイでの滞在型特典(スカイワーズ・ステイ)」も提供しており、マイルと交換してホテル宿泊やラウンジ利用を組み合わせることで、より高価値な体験が可能になります。有効期限の3年間内で複数回に分けて活用することで、「1度きりの大手術」ではなく「継続的な旅行プランニング」としてマイルを使い切る戦略が成立します。
まとめ
- エミレーツ航空のスカイワーズはフライトの他に、SPGアメックスなどを利用して貯めることができる。フライトの場合にはエミレーツ航空以外にも提携航空会社を利用してマイルを貯めることができる。
- エミレーツ航空は日本航空(JAL)と提携しているので、JALを利用してマイルを貯めることができるだけでなく、JALの特典航空券に交換することもできる。
- マイルを使うときには特典航空券以外にも座席のアップグレードやショッピングで使うことができる。






この記事へのコメントはありません。